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いいぬま雅子 笑顔あふれるまちづくり。いいぬま雅子ニュース 2002年4月14日発行
第128号


入学おめでとう
どの子ものびる!丁寧な教育を
 8日後地小学校、9日荏原第一中学校の入学式に出席しました。後地小は、42名の1年生を迎え、2学級となり、学校も地域も喜こんでいます。2年生の歓迎の合奏と詩の構成がすばらしく1年間の成長に参加者は目を見張りました。
 荏原1中は119名の1年生です。初めての制服に身を包み、緊張していましたが、先輩は、歓迎の言葉のなかで、運動会や合唱祭など力を合わせて取り組む行事のすばらしさを伝えていました。ひとり1人、個性豊かな子どもたちが、友だちと共に、充実した学校生活を送れるよう願います。

新学習指導要領
 学校はどう変わる?

 「4月から、子どもたちにとってどこが変わるのか」質問がありましたので、調べました。戦後学習指導要領の改定は10年ごとに行われ今回7回目です。今年から実施される内容は小学校で見ると       
(1)完全5日制になること。
 5時間目6時間目が増え、帰宅が遅くなる。土曜休みでゆとりができるように思うが、拘束時間が長くなり実はそうではないのでは・・
(2)総合的な学習の時間が導入されます。
 総合の学習は本来、子どもの発見に共感して発展させていくものですが、問いに答える時間が不足。また総合学習の教材づくりや先生自身が勉強する時間が保障されないと難しい。
(3)学習内容が減ります。
 大事なことをじっくり教えるために減らすべきものを減らすのは当然ですが、虫食い状態の削減の為、子どもの発達に合わせ,系統的に教えにくい。
 新学習指導要領をつくった当時の審議会会長の三浦朱門氏は「今まで落ちこぼれのために限りある予算とか教員を手間暇かけすぎて、エリートが育たなかった。これからは落ちこぼれのままで結構で、そのための金をエリートのために割り振る」と述べています。(現代思想2001年6月号)
 三浦氏の発言から、国の目指す方向が見えてきます。 学校とは、全ての子どもに主権者として必要な基礎的な学力を保障するところです。子どもは本来どの子も伸びる可能性を秘めています。その子どもを、早くから「できる子」「出来ない子」に分けるのは間違いです。またみんなで勉強することに意味があります。「出来ない子」の疑問が、みんなの認識を深める。こうした人と人をつなぐ勉強こそ必要と考えます。

30人学級実現で,わかる教育を

 品川区では、「教育改革プラン21」が実施され、学校選択制、特色ある学校づくり、小中一貫校開設準備など、様々な試みを続けていますが、一番の問題点は、児童・生徒・保護者・教職員の意見を聞かず、極一部の意見で事が進められている点です。地域から「異議あり」の声が届いています。子どもたちのこと考えた時、30人学級の実現こそ求められます。全国では、今年度、16道府県で何らかの形で30人学級の取り組みが進んでいます。品川では8億8千万円あれば実現します。実現させましょう。