新中学一年生の学力テスト 5月7日朝日新聞報道によると、品川区教育委員会は、中学一年生全員対象に4月10日に実施した学力テストの結果について、中学校ごとの成績と出身小学校ごとの成績を公表。この事について地域のお母さんから手紙が届きました。あなたも一緒に考えてください。 公表に関心のある人は緊急に集まって!・・・中学生の母からの手紙 このテストを公表すると発表したのは実施の後です。またしてもマスコミに発表して区民には事前の説明もなし。6月中に公表してしまいます。そこで
以上呼びかけます。参考に私の意見を伝えます。よかったら読んでください。 ◎学校選択制を導入した時に、教育委員長は「この制度の実施によって、学校間格差は生じたり、序列化が進む事のないようにする」事を強く要求して承認しました。でも、テストの成績を選択の参考に公表する事は、格差をつくり序列化することになります。その結果、学校どうし競争し、目先の成績を上げる為の教育に陥る事は目に見えています。 ◎地域や家庭の事情で子どもの成績に差が出来てしまうのに、学校ごとの成績と言う形で発表されれば、それが学校の評価と言う事で直接つながってしまいます。 ◎公表される事で、学校、教員だけでなく、当の子ども達が一番傷つきます。学校の評価が「低い」とされて、それが「自分達のせいだ」と思ってしまえば、なお苦しめてしまいます。 ◎日本の子どもが「極端な競争教育による強いストレスにさらされている」と国連からも勧告が出されていると言うのに、更に競争を激しくさせるのは逆行です。 ◎東京都でも学力テスト(学力定着度調査)を実施するのですから、区独自のものは必要ないとも言えます。 ◎品川区の教育委員会は、プラン21で教育改革を進めようとしているようですが、肝心の子どもをどう育てていくのかより、とにかく今までと違う事をすることに重点が置かれているように思えてなりません。 ◎「何か決める・実施する」そのたびにまずマスコミ発表です。子どもにも保護者にも学校にも教職員にも意見を聞かず説明もありません。私たち(子ども、保護者、区民)は考える機会さえありません。意見を言う事も出来ません。言っても聞いてももらえません。 ◎今までの改革″でも、今回の公表でも、子ども・保護者・学校・教職員からそうして欲しいという要望は出ていないと思います。 以上小山在住中学生のお母さんの手紙です。 なぜ成績公表なのでしょうか 6月9日、マスコミ報道後、始めての文教委員会行われ、「学力テスト成績公開問題」が審議されました。共産党の「マスコミ報道は事実か」の質問に、若月教育長は「新聞報道は4月21日に行われた外部評価委員会の離職式でのやり取りを報道したもの。私は、そこに朝日の記者がいた事は知らなかった。いずれのマスコミからの取材を受けた事は一度もない。ここでは、学力テストの結果については平均点を公表するとは話したが、決まったとは話していない」と説明。この日の区教委の報告も、平均点を公表するものの公表の仕方は検討中と微妙に変化しています。私は、子ども達の立場にたって考えるべきと考えます。テストの成績が一人歩きし、点数により子どもを評価する競争の教育にもどってしまったら「生きる力」を育てる教育からかけ離れてしまいます。学校ごとの平均点公表は、問題が大有りです。皆さんのご意見もぜひお聞かせください。区教委にも届けましょう。 |