学童保育をなくさないで 5
1万筆超える請願署名の力で
児童課と教育委合同説明会を約束

 9月25日から始まった第3回定例会では、「学童保育廃止問題」が焦点になっています。共産党は鈴木議員が一般質問で「働く親と子にかけがいのない学童保育をなくさないで」を行い、30日の厚生委員会では、鈴木区議・いいぬま2人で、学童保育を守る立場で請願採択を主張しました。

「学童保育もすまいるスクールも充実を」
「父母の意見をよく聞いて」と議会傍聴・駅頭宣伝と父母アピール

 「学童保育とすまいるスクールは別事業として、どちらも充実してください」「納得にいく説明がされるまでは、学童をすまいるに移行しないでください」など、学童保育の父母から4本の請願が提出され、署名の合計は1万1000余になりました。30日は厚生・文教両委員会で審査されました。
父母が必死に取り組んだ請願は、残念ながら、両委員会ともに共産党2名だけの賛成で不採択になりました。しかしこの間の父母の皆さんの運動と議会の追及で、当局の「何も問題なし」の主張は崩れ、検討が進んでいます。不採択でがっかりせず、もっと多くに人に訴えて、子ども達の放課後の生活を守っていきましょう。

父母の運動が与党と区を動かす

  この間、すまいるスクールの説明会では「学童保育のことは児童課で聞いて」また、学童保育保護者会では「すまいるの事は答えられない」と父母の不安にまともに答えようとしませんでした。しかし父母の皆さんの署名の取り組み、各議員への要請、区に対してのファックスやメール、電話など機敏で果敢な行動が、与党や区を動かしました。
児童課と教育委員会の合同に説明会の実施を約束させる力になりました。

その他の検討項目

○児童福祉法の事業とする
○留守家庭対策を明確に
○育成室は併用の形で
○ロッカーの整備
○低学年の希望者には、欠席確認を行う
○私立小学校、障害児等は不利益にならないように
○職員数は非常勤の再配分を考える

学童保育は毎日通う「生活の場」
専任複数の指導員の配置を求める

 「これからは、すまいるスクールの中で、もう少し多くの子ども達と競い合わせるなかで、自立心を高めていく、社会性を高めていく、友だちづくりを進めて行く」これは厚生委員会での辻田児童課長の発言です。子ども達は学校で勉強頑張っています。疲れて帰ってきた学童保育は「生活の場」です。子ども達は、わがままを許してくれる兄弟のような仲間、甘えられる指導員を求めています。元気な時も泣きたい時も、ゆっくりしたい時もあります。放課後の生活に競争を持ち込など、子どもの事を全く理解しない発言です。

 学童保育が、子ども達が毎日安心して帰る「生活の場」になるためには、指導員の役割が大きいです。父母は、一人ひとりの子どもを継続的に安定して接してくれる指導員を求めています。

 いいぬまは、10月9日の決算委員会で、世田谷区の新BOPを紹介し、専任複数指導員の配置を求めました。前頁の検討事項もこれから一つ一つ確認していく事が大事です。

委員会傍聴者はカンカン

 請願審査では、自民、公明、民主の議員のほか、学童保育の父母の代表を看板にして今年4月に当選した西本貴子議員(無所属の会)は、父母の請願に反対をしました。西本氏は「意見を聞いてほしい」と父母が準備していた意見陳述も「必要なし」と拒否、請願も不採択にしました。厚生、文教委員会に傍聴に来ていた父母からは、驚きの声と「裏切りではないか」と怒りの声があがりました。

世田谷区の新BOP

○すまいるのような全児童対策BOPの中にBOP内学童クラブを位置付けている

○職員体制・・BOP内学童クラブ登録児童数に応じて、専任指導員を配置(40人未満は1人、40人以上は2人の配置)その他に非常勤職員がBOP参加児童にあわて4人から7人配置。

○学童クラブスペースあり

○おやつの提供あり

○連絡帳あり

○保護者との情報交換として
 1.連絡協議会の設置
 2.保護者会、個人面談を行う