品川でもつくりたい
全室個室「けま喜楽苑」 「自分らしく暮せる個室の特別養護老人ホームを品川でもつくりたい」の思いを前進させる為、尼崎市の社会福祉法人立、高齢者福祉施設を見学させていただきました。鈴木ひろ子、菊地貞二両区議と感激して帰ってきました。 できるだけ自由に生きていきたい 「誰でも自分でできることは自分でしたい、できるだけ自由に生きていきたいと思っている」と今までの生活の継続をめざしています。「人間の尊厳を守る」「民主的運営」ふたつの理念が、個室に結実しています。 特別養護老人ホームとデイサービスとショートステイは3階建て。向かいにある痴呆性高齢者のグループホームは純和風建物で旅館のようです。全室完全個室ですが、7人から10人の家庭的な生活を実現するユニットケアで構成をしています。[個」を尊重しながら[個」をつなげることを大切にしています。見せていただいた個室は鉢植えと、亡きご主人作の油絵が飾られ、個人の家と言えます。食堂、談話室、吹き向けのある廊下もゆったり空間で、長生きできそうな住環境です。
言葉づかいは敬語で 「待っててくれはりませんか」とイエスとノーが言える会話です。また、おむつ交換は、同性介助で、周囲にきずかれない様に気を使っています。お酒もタバコも自由、地域にも自由に出かけ、溶け込んでいます。 民主的運営は、まず意見を聞くところから 喜楽苑では、ホームとデイサービス両方に家族会が結成され、亡くなった方の家族OB会、更に入居者の自治会もあります。ケア内容に対する要望や、運営、地域交流の企画に加え、入居者の本音も交えてスタッフと活発な話し合いがおこなわれます。また、ボランテイアや市民の交流、協力が深まり、その人たちに、入居者の自由な生活が支えられているのがよくわかりました。 また待機者の会をを作ろうと、アンケートを700通出し「何が辛いですか」と問い掛けています。常に高齢者の実態をつかんでいるから改善ができるのだと強く感じました。 ホテルコストは応能負担 特養ホームですが、ホテルコスト(家賃として)月3〜4万円徴収しています。基本は、応能負担の考えで、その他は特養と同じ負担です。職員配置は入居者2人に対し職員1人の配置です。 喜楽苑に行き、施設のイメージが変わりました。お世話を受ける高齢者を「収容」するのではなく、特養老人ホームは、あくまでも「住まい」であり、ケア付き住宅が地域に支えられているといった感じを受けました。 高橋区長は、特養はつくらない、在宅介護を支えるといっていますが、特養建設を待っていらしゃる方が区内に721人もいます。品川区には基金が570億円あります。区長を動かすのは、区民の皆さんです。 渋谷区は、誰でも入れる個室の新型特養を建設中です。
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