品川区民オンブズマン住民訴訟 2002年8月、オンブズマンが、「政務調査費でキャバレー通いは、言語道断」と自民党区議団に政務調査費の返還を求めました。4月13日の判決を伝えますので、ご意見をお寄せてください。 裁判判決 政務調査費の目的外支出であると認定せざるを得ない この裁判は、自民党区議団が銀座や六本木のクラブ、キャバレーでの遊興費まで政務調査費で支出していた問題で、品川区民オンブズマン代表他3名で同区議団を相手取り、01年度に支出した飲食費の一部返還を求める住民訴訟です。同オンブズマン調査では、同区議団が支出した01年度の政務調査費のうち、飲食費が30・2%(901万円)にのぼりました。中でも「研究費」の94%、約620万円が飲食経費で、しゃぶしゃぶ・うなぎ・かに・割烹料理店、キャバレー、カラオケバー、スナック、パブ、クラブなど支出されていました。
自民党・一部返還で、敗訴判決回避 2001年度自民党が政務調査費で支出した飲食費の一部
裁判所が被告に対し何度も政務調査費の具体的な使途を求めたにもかかわらず同区議団は「本案審理の必要はない」と立証を拒否してきました 裁判所の審理早期終結の勧告を受け、オンブズマンは、訴訟対象の絞込みを行ないました。前頁の表は、絞り込んだキャバレー、クラブなど支出の一部です。自民党区議団は、「誤解を招きかねない支出であった」と、判決直前16年1月この絞込み分と延滞金計37万円余を区に返還しました。このこともあり、請求は棄却となっています。 棄却の判決を受け同区議団は「使途基準に従い政治活動を行ってきた」(品川新聞5月4日付発表)と見解を述べていますが、反省はないのでしょうか。 オンブズマン 実質的勝訴 請求は棄却されましたが、判決文によると、キャバレーなどの利用は、政務調査費の支出にそぐわない事がはっきりしました。
税金の使い方にご意見をください 品川区議会は、全国の自治体に先駆け「領収書添付」を報告義務化しました。 共産党区議団は、議会報告広報費、事務局職員人件費、事務費、資料費、研究費、研修費の使途のうち、01度分の飲食費は全体の2・02%。飲食に関しては議員団で厳密な基準を設け、懇談会のお茶代、出張調査の食事代補助を上限をもうけて支給。その後も厳しく見直しをしています。 自治体の仕事の第一は、住民の命と暮らしを守ること、政務調査費もそのために使われるべきです。 区民が納得できるよう改善していきます。ご意見をお寄せください。 |