憲法・教育基本法を守る品川連絡会結成総会
主権者は国民!立ち上がろう!小森陽一さん(東京大学)講演より

 いまなぜ憲法・教育基本法を変えようとする動きがあるのでしょうか。小森陽一さんの講演を聴きたくて結成総会に参加しました。卒業式や入学式での「君が代」押し付けが問題になっていますが、歴史の逆流許さない、論議、行動を呼びかけます。

国家権力の暴走にしばりをかけるのが憲法


日本国憲法

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との共和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。


 憲法前文の前半です。百三条からなる全文を是非お読みください。第二章が戦争の放棄です。

  「憲法・教育基本法と教育」、小森陽一さん講演要旨は、「主権者は国民なのに踏みにじられ、憲法が守られていない。憲法とは、国家権力がしてはならないことが書かれている最高法規。憲法九条を変えようとしているアメリカと共に戦争をする国になり、子どもたちを人殺しにしてはならない。東京都の「君が代」起立問題での教職員処分は、学校の軍事化であり、人権が踏みにじられている」。

 5月28日、中小企業センター大会議室で行なわれた結成総会には、教育関係者始めたくさんの方が集まり、教育の自由、日本国憲法の平和主義を高めていこうと、連絡会が発足しました。代表は佐貫浩法政大教授です。


教育基本法(前文)

 われらは、さきに日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。

 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。(11条で構成)


参加者の発言から

○平和ゼミナール参加の高校生から取り組みの紹介(後で聞いたのですが、今の高校生は、政治活動が禁止され、学校でイラク戦争反対の署名に取り組めないそうです)

○学校現場から、教員の意見を聞かずトップダウンで品川の教育改革が進んでいる。「プラン21」性急な改革で教師はクタクタになっている。(教育委員会の説明と現場からの声の乖離にびっくりします)

○広島への修学旅行に校長からストップがかかった。教員が発言できないでいる。

○PTAが学校の下請け機関になっている。

○日の丸・君が代のおしつけに反対し子どもが主人公の卒業式・入学式を求める会が行っている小中学校門前での「おめでとうビラ」配布への干渉。 4月9日付けで教育委員会事務局次長名で都教組品川支部執行委員長宛てに「晴れの儀式を混乱させるような行動は厳に慎むよう」と申し入れ書が届いた。会からは、配布されたビラは、「日の丸・君が代」実施に対しては内心の自由を尊重して臨むように呼びかけたもの。公道で入学式に参加する保護者に配布物を手渡すのはなんら問題はないとの見解。

 これから地域で憲法・基本法の学習会を計画します。

  お力を貸してください。