第1回定例区議会一般質問報告
「子ども達に安全でおいしい学校給食を保障するために民間委託の中止を」

今年4月から台場小学校、戸越台中、荏原第5中学校の3校で、学校給食が民間委託化されました。私は2月議会で、区民のみなさんに知っていただきたく取り上げ「安全性」を問いました。7年間かけて全校に広げる計画です。引き続き実態を明らかにし改善を求めていきます。

委託業者が次々に食中毒発生!

「民間でこそ安全な給食が提供できる」崩れた区の答弁

当局は学校給食委託化を「保育園ですでに効率的で質の高い給食が提供されている」

「作り手が変わるだけで安全おいしい給食を提供できる」

と説明しています。

現場の栄養士、調理師は「作り手が問題」と言います。経験豊かな調理師と、パート職員と同じ仕事とは、専門性無視の考えです。委託先の職員は時給800円程度で働かされるパート職員中心です。

きびしい仕事に比べ安い時給に次々とやめ、仕事が継承されないことが問題点です。

すでに事件は起きています。品川区と仮契約をしていたシダックスフードサービス(株)が、共産党の調査で2年間に5回も食中毒を起こし営業停止を受けていたことがわかりました。

業者の辞退で変更になりましたが、安全に対するチェック機能が欠落しています。

5年前保育園給食の委託が始まって半年後にノロウイルスの集団感染が発生し、49名もの被害が出た事は記憶に新しいです。

原因も特定せず「食中毒ではなかった」と否定していますが、「問題なし」と言えるのでしょうか。

父母からは、「教育委員会は説明をしてほしい」「委託の中止を求める」請願・陳情が3本出されましたが、自民、公明、区民(民主)の反対で否決されました。

委託が始まった学校では、文書での報告があったのみ。教育委員会に説明責任と区民の意見を聞く姿勢を求めていきましょう。

品川区のみ栄養士配置なしの委託栄養士の全校配置、検討会を拒否し、区民に説明もしないで委託を進める運営は異常と言えます。