日本国憲法を読んでみませんか
憲法9条は、なぜ生まれたのか
軍隊を持たない国世界に広げて!

 参議院憲法調査会は20日、「日本国憲法に関する調査報告書」を自民、民主、公明の賛成で議決し議長に提出。共産党は、「9条を変える足がかり狙うもの」と反対しました。私は、憲法と日本の歴史を十分理解せずに育った反省を込めて「一緒に憲法を学びましょう」と訴えます。

第二章 戦争の放棄

(戦争の放棄、戦力の不保持・交戦権の否認)
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。これを認めない。

憲法は前文と第一章天皇、第二章戦争の放棄、第三章国民の権利及び義務、第四章国会、第五章内閣、第六章司法、第七章財政、第八章地方自治、第九章改正、第十章最高法規、第十一章補則からなり、全百三条です。

 第二章を理解するために、3月9日発足した「九条の会・品川」の呼びかけ文を紹介します。

 「生命(いのち)は何ものにも変えがたい大切なものです。戦争はこれを奪うものです。わが国の軍隊は太平洋戦争でアジアの国々に攻め入り、アジアの諸国の2千万人もの人々を死に追いやりました。そして、日本の国民自身も310万人が尊い命を失いました。この痛恨の反省に立って日本国憲法が作られました。 日本国憲法九条は、二度と戦争をおこさないために、戦争を国際紛争を解決する手段として永久に用いないこと(戦争の放棄)、戦争をする手段となる軍隊を持たないこと(戦力の不保持)そして(国の交戦権)を認めないことを宣言しました。戦争を体験した人たちはこの憲法を読んだとき平和のうちに生きる喜びをかみしめました。

また世界は国連憲章を締結して戦争の違法化の仕組みを作り出しました。そして国連に従って世界平和を推進していくことを約束しあいました。

日本国憲法九条は、この国連憲章と響きあう、世界に誇るべき平和の条項となっています。

 しかし、21世紀なっても未だに大切ないのちがが奪われる戦争が絶えません。また各地でテロや武力衝突も絶えません。「国の主権を侵さない」「紛争を話し合いで解決する」という原則を実現することが、今の世界の悲願です。

 今はまさに日本国憲法が世界の理想として輝きつつある時です。この憲法第九条を改悪することは絶対に許せません。」 (以上呼びかけ文)

(質問)
Q.軍隊を持たない国は?
A.日本とコスタリカ