共産党区議団
高橋久二区長に要望
アスベストに関する緊急対策

アスベストの健康被害が大きな問題になっています。7月29日、日本共産党区議団として、区に緊急要望をしました。公共施設はもとより区民への対応が急がれます。

相談窓口設置。区内小規模建設業者の健康被害調査 実施を!

アスベストとは?

天然にできた鉱物繊維、アスベスト鉱山から採掘した原石から繊維を取り出し製品化します。日本にも鉱山がありますが現在は北海道1ヵ所のみ。95%は、カナダ、南アフリカ、ロシアなどから輸入。

なぜ危険なのか?

アスベストは熱に強く、燃えにくい、電気を通さない、薬品に強く腐食しない、曲げる力や引っ張る力にも強く安価といった特徴があります。工業用から電気製品、日用品にいたるまで約3000種にのぼる広い範囲で使われました。特にアスベストの9割は、天井・壁材、スレート瓦など建材として使われています。その耐久性のゆえ、いったん吸い込んで肺の中に入ると、組織に突き刺さり、長い間留まり、何十年か経ってから肺がん、悪性中皮腫など発病。日本で政府が統計を取り始めた1995年からの9年間で6060人の死者が出でいます。被害者は、建設・製造・解体労働者にとどまらず工場近隣住民にまで及んでいます。

緊急要望5点

一、区内の全公共施設を再 調査し、調査後の改善を 早急に進めること
二、調査は吹付けアスベス トのみでなく、ロックウー ル、及び建材についても 行なうこと
三、公共施設及び民間建造 物の解体工事に近隣住民 に説明することを条例で 義務付けること
四、国及び東京都に対しア スベスト対策強化を要請 すると共に、区の実施す る対策への財政支援を求 めること
五、相談窓口を設置し、区 内小規模建設業者に対し 健康被害調査を行うこと

助役から、学校アスベストなど、すでに調査、囲い込みをやってきたと回答。また2日の総務委員会では、吹きつけアスベストについては昭和62年対策を行ったが、その他の建材も含め今後調査を行うと説明がありました。施設の対策のみでなく、健康被害が心配される区民への援助を強く求めていきます。

完全禁止は08年 政府対策遅れ重大!

1986年ILO総会で採択された石綿使用安全条例の批准を今日まで放置し危険性を認識しながら長期にわたって使用を容認してきた政府の責任は重大です。欧米各国では1980年代からアスベストの危険性が明らかになり、使用禁止になったり、使用量を大幅に減らしています。一刻も早く全面禁止にしなければなりません。

九条の会有明講演会7・30参加しました

三木睦子、鶴見俊輔、小田実、澤地久枝、奥平康弘、大江健三郎、井上ひさし各氏から「憲法九条」を守ることへの決意が、熱く伝わってきました。人生の大先輩達ががんばっているのです。私も私ができることで「日常の生活を守るため、戦争は二度とおこしてはならない」「戦争の歯止めとして憲法九条が絶対に必要」のメッセージを周りの人に伝えていきます。

品川区立中学校教科書採択が決まりました

8月2日、教育委員会で本決定がされました。心配されていた侵略戦争を賛美する「つくる会」教科書(扶桑社版、 歴史・公民)は不採択となりました。「子ども達に正しい歴史を伝えたい」の願いが届きました。

東京都では、都立障害児学校と、中高一貫校で扶桑社版を採択 しました。採択のやり直しを求める運動を起こしましょう!