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いいぬま雅子 笑顔あふれるまちづくり。いいぬま雅子ニュース 2000年11月12日発行
第78号

iinuma@jcp-shinagawa.com
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給食の民間委託
区立保育園でおう吐・下痢

食中毒の原因究明を

 11月2日夜、荏原医師会休日夜間診療所に6名の園児が嘔吐、下痢を訴え受診。医師が食中毒の疑いを持ち、区に連絡、対策がとられましたが、父母から、区の対応に不満が声が出されています。

SRSVによる食中毒?

 6日、保育課長に状況を聞きました。症状は、吐き気、嘔吐、一部に下痢や発熱があり1名は脱水症状で点滴、入院はない。
 発症児、指導食を食べた保育士9名、調理従事者5名の便検査と食材検査を都衛生研究所で行っている。給食は品川保健所の調理実習室で他園の調理員と保育課栄養士で対応すると説明されました。
 8日現在26名に増え、始めに検便した園児七7名中6名からSRSVが検・出された事が明らかになりました。

−SRSVとは−

 小型球形ウイルスの略称。ウイルスは、細菌と違って食品の中では増殖しないが、汚染された食品や手指、飛沫を介して人に感染する。SRSVによる食中竜では、疫学的に生かきの関与が強く指摘されたが、学校や保育園、高齢者施設等で生かきを食べていないのに冬季を中心に集団発生する例がある。SRSVの人への感染は、主に食品が関与しているが、原因食品が特定でさない事例がはとんどである。

−保健所資料の抜粋−

 品川区が強行した保育園給食の民間委託は、低コストを追求するため、食の安全が守れるのか心配されていました中延保育園は富士産業が調理していますが、10月台東区の保育園で起きた食中毒も、同社が担当していました。徹底した原因究明が求められます。

父母に適切な対応を

 区側の対応の問題点は、父母への情報提供の遅れと、二次感染予防対策がなかったことです。
 子どもの体調を心配し問い合わせた父母に、園長は 「全世帯に連絡をしろということですか。そこまで気が回らない」 と答えたそうです。また父母の会連絡会の関係者が保育課に問い合わせると「あんたは関係ないから」とひどい対応だったと聞いています。保育課長に、父母への説明や対応を聞いたところ「現状で知らせると、不安をあおるので結果が出てから知らせる」とのこと。「すばやく正確な情報がなければ、子どもの生命を守れない」と言う親の意向を無視した対応ではないでしょうか。

O157の教訓を生かして

 嘔吐、下痢、発熱は、O157の初期症状と同じです。対策は、最悪の事態も想定し万全でなければなりません。結果を待っていては手遅れにもなりかねません。
 SRSVの症状は、流行性感冒と間違えられることがあるため、初期対応に甘さがあったのではないでしょうか。便や嘔吐物と接触した手指などは二次感染の原因になります。二次感染防止の対策がなかった点、重大です。
 今後、食中毒の原因究明と問題点の改善を求めていきます。

バザー御礼

 10月28日後地連合商店街の感謝デーに合わせてバザーを開かせていただきました。品物をご寄付いただいたり、当日買い物にお寄りくださった、こ地域の皆さんのおかげで、大盛況でした。品物の一部は、八潮に避難されている三宅島の方々に使っていただくため、南恵子区議の所へ届け活用させていただきました。重ねてお礼申し上げます。