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2001年11月4日発行 第139号 | ||
最低限度の生活さえ取り上げる 決算委員会の中で、生活保護についての審議がありましたが、この中で担当課長は「保護を減らしていきたい」と発言し、冷たい品川区の行政と政治の姿勢を象徴しています。 憲法で保障された最低限度のくらしさえ切り取るのか 9月下旬に議会に提出された「事務事業評価結果のまとめ」で、生活保護について担当課長は次のような評価をしました。『生活保護法以外の法律や施策を活用し、保護の適正化−保護の受給を減らすことを指す−自立の助長に取り組み、保護率の低下を図る』。これはどう読んでも 生活保護の受給を減らすことを言っているのではないでしょうか。 命を守る最後の手段 長引く不況の中、リストラや倒産、病気などの理由でやむなく保護を受けるようになっているのであって、受けること自体、最後の手段という気持ちをみんな持っているのです。そのプライドなどまったく無視し「保護を受けていることは能力のない人」あるいは「怠け者」というレッテルを貼っているようで非常に辛いみかたです。血も涙も無い認識は止めるべきです。 厚生労働省見解・不況のもとでは保護は当然 厚生労働省の社会援護局の担当課長は『稼動能力の活用を促すことは大切ですが、努力しても就職できない人には、当然保護を受ける権利があります。この不況の基で、保護の増加は当然だ。』と明言しています。 これに比べても、品川区の姿勢はあまりにも冷たいといえます。 健康で文化的な最低生活に必要な規準 現在の生活保護法は、第2次世界大戦のあと、世界的な生存権(人間らしく生きる権利)保障制度の確立運動の流れと、国民の民主主義と暮らしを守る要求と運動のなかで1950年にできました。 |