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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2002年9月15日発行
第176号

 

品川区民オンブズマンが自民党区議団に返還を求める
問われる−品川区議会の政務調査費
 品川区民オンブズマンが、政務調査費の不正使用として自民党品川区議団を相手に、費用の返還を求め住民訴訟を起こしました。
 政務調査費は、議員が区民の立場から行政施策を調査・研究し、必要に応じて議員提案を行うために、議員1人あたり年間228万円が会派に支給されます。

全国の地方自治体に先駆けて「領収書添付」を報告義務化

 日本共産党区議団は、政務調査費の飲食に関わる使途については議員団内で厳密な規準をもうけ、懇談会や控室来訪者のお茶代、出張調査の食事代補助を、上限をもうけて支給するなど、区民に対していつでも公表できるよう心がけてきました。
 党区議団に昨年度支給された政務調査費の総額は1824万円となっています。
その使途は・・・・・
▼議会報告用広報費  821万3千円
▼事務局職員人件費  458万7千円
▼事務費         248万1千円
▼資料費         141万3千円
▼研究費          95万円
▼研修費          47万5千円
▼会議費          12万5千円
 党区議団が、各費用から党内規準にそって飲食に使用したのは39万8千円311円です。

品川区民オンブズマン・・
「常識的感覚から見ると調査研究経費とは思えない」


訴状に添付された自民党の飲食で支出された208件の一覧表

 品川区民オンブズマンは政務調査費使途報告書を情報公開で請求。全会派が政務調査費をどのように使用しているかを分析したとしています。
 オンブズマンが住民訴訟をおこした13名の議員が所属する自民党の政務調査費は支給総額が2964万円になります。飲食で支出されたのは901万円。30・2%にのぼります。
 訴訟理由として・
 六本木のクラブで10万5千円
 キャバレーで4万3千円
 カラオケバーで13万円
 しゃぶしゃぶ店で29万円
 その他に、パブ・スナック・カニ料理店など、政務調査費から、明らかに遊興費と思われる支出があったことを理由としています。
 区民オンブズマンは東京地裁への提訴にさきだち、区監査委員会に住民監査を請求しましたが「主観を述べたものにすぎない」として請求を棄却しています。

区民のみなさんのご意見をお寄せください

 品川区議会は、昨年度から全国に先駆けて政務調査費の使途を領収書付きで全面的に公開、区民への情報公開をすすめ、政務調査費の透明化をはかってきました。
 自治体の仕事の第一は、住民の命と暮らしを守ること、政務調査費もそのために使われるべきです。 日本共産党は全議員が毎週ニュースを発行、区政懇談会開催など区政に区民の願いを反映させるために努力してきました。今後も政務調査費の趣旨にそったものとすべくいっそう努力していきます。

  会派人数 総支出額 飲食費総額 議員1人あたり 飲食費の占める割合
共産 8 18,248,155 368,933 46,117 2.02%
自民 13 29,888,163 9,016,963 693,613 30.17%
公明 8 18,261,389 4,100,999 512,625 22.46%
合同 6 11,767,225 141,333 23,556 1.20%
民主区民 5 11,429,573 2,472,722 494,544 21.63%
区民クラブ 2 4,565,852 0 0 0.00%
    94,160,357 16,100,950   17.10%