日本共産党品川区議団TOPへ         「菊地貞二ニュース」目次へ

菊池貞二 菊地貞二ニュース 2003年8月31日発行
第215号

 

ヨ−カド−・阪急・アトレ・丸井の要望で
広町はらっぱ公園を駐車場へ

 JR大井町駅と東急大井町駅に隣接するはらっぱ公園は、公園用地として清算事業団から買い上げた土地です。

 国鉄用地の「切り売りによる乱開発は好ましくない」という理由づけで買い取ったものの、実際には品川区が打出した大井プレイス構想の再開発種地です。

旧国鉄清算事業団から購入
157億円の公園用地

 この計画は用地面積7520.08uのうち7000uを駐車場として貸し付けるというものです。買い上げ後、公園として区民に提供されてきましたが、現在は東急線の駅舎、高架改修工事に貸し出されています。返却される約3800uを来年11月に稼動、06年3月には全面稼動をさせる計画です。

大型店として社会的責任を果たすべきです

 大井町駅周辺の大規模小売店が四社連名で要望書を提出。また、以前には地元商店街から口頭による希望もあったと述べています。
 品川区は「駅周辺の商業活性化と区役所通りの渋滞対策」と説明をしています。しかし、車を利用して買物に来た利用者は、その多くが大型店に吸い込まれるのは目に見えています。

 十数年前、区長は議会で「大型店誘致は他区の大型店に流れる客をくい止め、地元商店街の活性化につながる」旨の答弁をしました。
しかし、資本に物を言わせた設備と品揃えに小規模小売店が太刀打ちできずに商売をあきらめる皆さんや商店街ごと無くなってしまうのが現実です。説明であげた「活性化」は地元商店街の活性化ではなく大手資本への優遇措置そのものではないでしょうか。私のこうした主旨の質問に担当課長は「活性化を進めることに地元商店と大手商業施設を区別しない」としていますが、区内経済循環の担い手である中小零細企業つぶしを進める考え方ではないでしょうか。

 渋滞対策についても同様です。

 休日にはヨーカドー前の渋滞や阪急周辺道路への違法駐車が増加します。しかし、こうした現象を解決するべきなのは、買物客を迎える大型商業施設自身です。憩いの場となって来た公園を廃止してまでおこなう施策とは思えません。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

都南病院跡地に高齢者施設を

 地域の皆さんから、塀に囲まれたまま放置されている「都南病院の跡地はどうなるのか」と聞かれます。

 厚生労働省が所有していますが、いまだに利用計画は出されていません。

 こうした事から有志の皆さんが特養ホームの建設を目指した取組を始めています。

 区長候補者だった桜井恵子さんが特養増設を政策に掲げていたことから助言者に迎えての運動になっています。