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2003年12月14日発行 第225号 | ||
大儀の無いイラク派兵に反対 12月9日、小泉首相は戦後初めて自衛隊地上軍をイラクへと派兵する「基本計画」決定を強行しました。 これを受けて品川区議団は10日、大井町駅頭で平和の訴えを行い、55筆の署名をいただきました。 イラク統治評議会報道官 いま、私たちの国に求められているのは、不法な軍事占領支配をやめ、国連の枠組みに変え、イラク国民の主権を尊重した非軍事の人道支援を行うことです。それがイラクで犠牲になった二人の日本人外交官の遺志を受け継ぐことにもなるのではないでしょうか。 イラクのバグダッドで暮らす教師から「米国の連合軍としてイラクに来ないで下さい。」「今、日本の軍隊がイラクに来れば、日本はイラク人とイスラム教徒全体の敵になるでしょう。」などと強い懸念をつづったメールが、日本のNGO(非政府組織)に送られてきたそうです。また、イラク統治評議会報道官は自衛隊派兵について「これ以上の外国軍はいらない」と否定的な立場を表明。「外国軍に関する評議会の立場は明白。イラク国民こそがイラクを統治すべきと考えており、イラクの問題はイラク人自身で解決すべきである」と述べています。更には、イギリスの調査機関がイラクで調査をおこなったところ、80%がアメリカの軍事占領に信頼していないと答えています。 戦場に送るために育てた訳ではない 私たちの国内ではどうでしょうか? 自衛隊員の母親が、日本共産党本部に電話をかけてきて、以下のように話しました。 『息子が自衛隊に勤めています。勤務地は沖縄です。息子には赤ちゃんがいます。「本当はイラクに行きたくないけれど、そういうことは口には出せない」と私に本音を出してくれました。私も昔、ある基地で働いていて、脱走兵が出たとき、その親しい友人が「あいつを見限った」と話していたのを聞きました。息子も同じで、自衛隊式の発想をします。いまさら転職すると仲間から軽べつされると思っています。公務員としての将来の生活保障も魅力だといいます。 しかし、私は毎晩眠れません。息子を戦争に出すために育てたのではありません。嫁の実家も「やっと娘も幸せをつかんだばかりなのに」といっています。イラク戦争には大義もありません。毎晩眠れませんが、いま、この話を聞いていただいただけでも、気持ちが楽になりました。イラク派兵をやめさせるにはどうしたらいいのでしょうか。デモや集会がイギリス程度になれば、私もそういう集会に参加したいと思っています。』と言います。 憲法違反のアメリカ支援 首相は会見で、「戦争にいくのではない」とのべながら、「危険だからといって人的貢献をしない、金だけ出せばよいという状況ではない」と主張。また、派兵に反対する国民の声や不安については「承知している」としながら、憲法前文の一部を読みあげ、「日本国民の精神が試されている」などと意味をねじまげて派兵受けいれを求めました。 イラク情勢については、「必ずしも安全でないことは十分認識している」とのべながら、「多くの自衛官諸君が使命に燃えてイラクにおもむく決意を固めている」などと美化。自らの政治責任については、「あとのことはどういう責任をとるか、その時点で判断する」とのべる無責任さです。 |