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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年2月22日発行
第232号

 

品川区2004年度予算審議が始まります
予算規模1289億円

 区は、来年度一般会計予算規模は一千二百八十九億円。対前年比0.6%増の積極予算だとしています。また、予算編成にあたって1.未来を担う子どもと親の支援2.防災・防犯機能強化3.教育改革の3つの柱を立てたと説明しています。

医療費助成を小学校6年生まで拡大、一方で保育料27%の値上げ

 2月25日から予算審議を中心課題とした区議会定例会が始まります。議会開催に先立ち、区議会各会派に来年度予算案が説明されました。今回の予算案では、乳幼児医療費助成の対象年齢拡大のほかに、木造住宅の耐震診断助成、児童センター・保育園の耐震診断実施など住民の願いが実現している反面、相変わらず莫大な税金を投入する大崎駅周辺の大規模再開発推進、学童保育クラブ9館廃止、公立保育園保育料の値上げ、国民健康保険料引き上げなどの重大問題を抱えています。

来年度予算案で前進

1.乳幼児医療費助成を小学校6年生まで拡大。所得制限があるため、対象になる子どもは全体の90%

2.木造住宅の耐震診断への助成開始(協定額15万円の2/1助成)。住宅修築資金融資斡旋は七百万円から1千万円に拡大、保証料2/1助成

3.保育園・幼稚園の耐震診断を実施

4.小中学校特別教室へのクーラー設置

5.区民集会所のリフレッシュ工事とエレベータ設置

6.その他、精神障害者のケアマネジメント・支援センター整備と社会福祉法人設立。区独自のホームレス調査

問題点も多数

1.大型開発を推進
 オフィスビルの過剰供給が深刻なのに、新たに大崎駅東口第3地区開発を9月着工、JR大井工場・広町アパート地域開発プロジェクト立ち上げ。

2.保育料引き上げ
 9%づつ3年連続引き上げる。区は、保育料保護者負担を47%から国基準(60%)にする方針

3.国民健康保険料の引き上げ
 4人世帯の値上げ額は介護保険と合わせ、年収三百万円で5%、七千円余の負担増。年収五百万円で3・9%、一万円余の負担増。国保料は10年間で2倍

4.学童保育クラブ9館の廃止
 区の計画は平成17年度末で学童保育クラブ38館を全廃し(4月から10館の閉鎖)、すまいるスクールに全面移行

など、区民生活を圧迫する方針や子育て支援を掲げながら逆行する保育料の値上げなど問題点も多数あります。
 党区議団は、3月5日から始まる予算審議で、区民生活擁護の立場で全力を尽くします。

「都南病院跡地に特養ホームの建設を求める会」
六千四十七筆 請願を区議会に提出

 都南病院の近くに住む皆さんによって、大きな運動となった特養ホーム増設の願いが区議会へと提出されました。私も会員のひとりとして請願署名に取り組みましたが、大変なおもいで介護にあたっている実体が明らかになりました。定例議会では、26日にこの運動を取上げ質問にあたろうと資料集めに奔走しています。

 審議にあたる厚生委員会は、3月1・2日の両日開催されますが、まだ詳しい日程が確認されていませんので、次号でお知らせいたします。