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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年3月21日発行
第234号

 

品川文化振興事業団のアルゼンチン債購入問題で質問
区長としての資質が問われる答弁

 私は、4点に渡る問題点を示し、区民に対する説明責任を果たす事、補助金を投入する区の立場を明確にするよう求めましたが、相変わらず「事業団の問題」として説明責任には答えない答弁に終始しました。

千二百八十億余の年間予算
預かる資格なし

 第一に、文化振興事業団は1985年に品川区の意向で設立されたものであること。

 第二は、区長の指示で行われた区の調査会の「調査報告」で元助役や事務局長の行為を「違反」行為と断じていること。

 第三は、アルゼンチン国債の購入に関して数々の違反行為が重ねられたこと。

 第四に不良債権となった1億6千万円は区民生活にとって大切な財産であること。

などをあげ、説明責任を果たすよう求めました。

 2月13日付け、読売新聞にアルゼンチン大統領が「債権者はカジノにいったのだ」と発言した記事が掲載されましたが、そのカジノのツケを区民に押し付けることは絶対に許せるものではありません。自らの不始末で重大な損失を発生させながら、1億6千万円が失われても事業に支障がないといっている事業団に、なぜ区民の貴重な税金を投入する必要があるのでしょうか。

質問項目と答弁

1.アルゼンチン国債の1億円分が1円も戻ってきませんでした。この事態をどう受け止めているでしょうか。補助金を出す品川区の区長としてのお考えをお聞かせください。

2.区長は、この問題について区民に直接語ることを拒んでいます。区が調査会で「報告書」までつくり、区議会では時間もかけて集中審議なども行なわれました。しかし、区長は「区議会に報告したから区民への報告は必要ない」とか、「アルゼンチン国債問題は事業団の問題」といって区の広報にさえ一回も掲載せず、区民への説明責任を果たしていません。主権者である区民に全容を説明すべきと思いますがいかがでしょうか。

高橋区長

 菊地議員のご質問のうちアルゼンチン国債についてお答えします。

 品川文化振興事業団におかれますアルゼンチン国債の問題につきましては、平成14年2月26日の議会運営委員会の決定によりました。3月4日総務委員会で事実経過を報告し、予算特別委員会におきまして審議本会議で**に関する決議がなされました。財団ではその決議にのっとり諸規定の整備や手続きの明確化などただちに実施をしました。

  なお、同国債の現状につきましては、財団の理事会や小委員会で報告し了承されることでございまして、毎度申しあげておりますが、この問題の取り扱いにつきましては、文化振興事業団の評議委員会・理事会において決定されるべき問題と考えております。

菊地

 自席から再質問させて頂きます。

 まず、最初にお答えくださった品川文化振興事業団の問題でありますけれども、相変わらず「内部問題である」というお答えでしたけれども、区長は選挙公約の中で『タウンミーティング』を開くということで先日開催をされましたけれども、このメッセージの中で、「より自由な立場で率直なご意見をうかがう場として設けた。」というふうにおっしゃっていました。ところが区民の中で、この問題について区長にお聞きをした方がいらっしゃって、その方には今私にお答えくださったような極めて簡潔なお答えをくださったわけですけれども、区長が「より自由な立場で区民の声を聞くんだ」ということであれば、区民が出した声に対して、きちんと、反省をすべきところは反省をする。今後の問題については今後の問題として語るという姿勢が必要なのではないかと思います。そういう意味で言えばこの問題というのは、1280億円という巨額な財政を運用するという立場の長としては信頼できるものではありません。いずれにしても「事業団の内部問題だから」ということでこの問題が済まされるものではないということが区民の意見として申し述べておきたいと思います。


こんなやり取りが無い「区民が主人公」の本当の区政を一日も早く確立するために力を尽くしてまいります。