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2004年3月28日発行 第235号 | ||
品川区在住高齢者は200万円以下の世帯収入が45% 特養ホーム入所希望者721名のうち、22名しか申し込む事の出来なかったケァホーム。料金内訳を見るとその理由がハッキリしています。 区内高齢者の65%は区民税非課税なのに・・・ グループホームも利用できません 資料1 介護度4の施設利用料
こんな利用料では特養ホームの増設以外には入所困難じゃ! 上記の資料をご覧下さい。介護度4の方が各施設に入所する規準月額利用料を記載してみました。 西五反田に開設したケァホームは、食費・自室使用料・水光熱費・施設分担金・事務費が基本料金で十三万七千七百円。介護度によって決められた一割負担分と保険外の上乗せ分がかかります。 施設の場合は介護報酬が決まっているため、在宅介護のようにサービスを選び、その一割を負担する方式ではなく、最初から介護度4はいくらと決められたものとなっています。介護度別の上乗せ分は、ケァホームの場合、介護度1で八万八千三百円、介護度5で十三万円一千六百となります。 グループホームも月額利用料は高額です。一般的に土地を購入して施設を設置した場合、土地購入費の分担金なども入ります。各施設とも、これ以外に医療費がかかってきますので、ケァホームから比べると安いとはいえ、高齢者世帯で収入が合わせて40万円をこえなければ、入所は困難です。先にも示しましたが、高齢者の65%が住民税非課税という収入ではグループホームでも入所は困難だと言えます。 特養ホームの場合は、表の収入に及ばない場合でも、措置制度を活用しての入所が可能です。増加する高齢者の願いに応える施設が、特養ホーム以外にはありません。 担うべき仕事は特養ホームの増設です 資料2は、昨年3月の第七回入所調整会議から第八回調整会議の半年間で区内特養ホームに入所できた申込者の内訳です。707名の申込みで区内特養に入所できたのはわずかに52名でした。 資料3は、ケァホームの申込者数と介護度、実際に内定した入所者介護度別人数です。特養ホームでは、ほとんど入所不可能な要支援、介護度1・2の入所者が27名。128名の希望者から81名の定員を選ぶ訳ですから、特養ホームから見るとはるかに低い入所倍率でした。 行政の仕事が何かを物語る、明白な事実です。 これじゃあ〜なんとしても特養をつくってもらわにゃ〜 |