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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年4月11日発行
第237号

 

緒方靖夫参議院議員と中央環状品川線 排気塔建設予定地を調査
大気汚染の不安

4月29日、首都高速中央環状品川線の東京都環境局主催の「都民の意見を聞く会」が大崎区民集会室で開かれました。19人の発言者全員が「大気汚染の不安」をのべ計画の見直しを求めました。

近隣住民の声に耳を傾け計画を見直すべき

 4月6日、緒方靖夫参議院議員、秋田かくお都議会議員と共に、中央環状品川線建設の調査をおこないました。 近隣に民家の集中する南品川換気所予定地では、調査団からも「こんな場所に脱硝装置さえないような排気塔とは…」と驚きの声が聞かれました。また、五反田では換気所予定地前に反対の横断幕が掲げられています。

  換気所・出入り口設置に反対の署名運動を西五反田の11町会が「都市高速道路中央環状線に関する請願書」(石原都知事あて)をすすめています。現地で図面と照らし合わせると、山手通りの上下2車線をふさぎ、排気塔から噴出されたNOX・MPSは数十メートルしか離れていないマンションへとまともに吹きかかることになります。 「私たちは子や孫に大気汚染を残したくありません」として五反田換気所と五反田入り口の設置に反対をしています。

都民の意見を聞く会では…

 数十名が傍聴をする中、19人が意見を述べました。主な意見は以下のとおりです。

  「西五反田3丁目に五反田出口、城南信金の前に換気塔と五反田入り口が集中する。排気ガスによる複合汚染が心配だ。調査をして欲しい」「以前、環七ができれば環六は交通量が減少する。環八ができれば環七が減少すると言われたが交通量は増えた。車は減らない」「トンネル内の火災が不安。トンネル内のアセスを実施して欲しい」「換気塔周辺は中高層住宅が林立。低地であり排ガスがよどむのではないか。大気汚染が心配」「近隣住民にとって高速道路は通過するだけ。大気汚染で被害を受けるだけであり、反対だ」などの意見が出されました。

 東京都は、今回出された意見を参考に知事の意見をまとめ「東京都環境影響評価審議会」に提出。今年中に都市計画決定をし、16来年度、着工をめざしています。

 私は、第一回定例議会で4千億円の建設費に、都の無利子貸付や拠出金が多くを占め、建設の理由となっている、渋滞を緩和し大気汚染を防いでいくという理由は根拠がなく、むしろ渋滞と交通量の増加を招くと反対しました。