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菊池貞二 菊地貞二ニュース 2004年5月2日発行
第239号

 

生命を守る最後の砦『生活保護』
生活困窮者に冷たい品川区政

 生活保護に関する法律は、憲法に基づき国民だれもが保護を請求する権利を有することを原則とし、申請により権利の実現を図ることを保障しています。しかし、品川区はその保護申請さえ受け付けないという暴挙を繰り返しています。

区民生活擁護の施策充実は地方自治体最大の役割り

 地方自治体の役割りである住民のくらしを守る施策の充実が求められています。とりわけ不況の進行で生活保護を受ける事なしには命を支えられない区民が増加する中、憲法の保障する最低限の生活を営む権利を確保するのは行政の役割りです。しかし、品川区は相変わらず申請者排除の姿勢を取り続けています。

ホームレスになる前の支援策こそ重要

 私は先の予算委員会で、区議団に届けられたメール文書を元にホームレス対策と生活保護について質問しました。

 区議団のメールに届けられた文書には…… 『昔IT関連の仕事をしていたのですが、産業構造の変化で仕事にあぶれフリーターに成り下がり、公社住宅に入居していたのですが家賃が払いきれず退去を迫られています。

 IT関連の仕事が見つかりそうなのですが、日雇いの現場仕事で食いつないでいるため就業が困難な状況です。 ホームレスになる直前の状況で、支援センターへの入居、都営住宅への入居は困難でしょうか。連絡頂ければ幸いです。38歳男性』。

 品川区に同様の相談があった場合、どのように対処するのかを問いただした所、「生保は65歳からの適用。どのような仕事でも働くべき」との答弁。

 専門知識をもち、この仕事に就きたいと頑張っているみなさんへの支援はまったく無いという冷たい答弁です。他の自治体でも同じなのでしょうか。党区議団が送ったアドバイスに……『過日はメールお返事有難うございます。その後、地域の○○さんに相談をし、生活援護課にて生活保護の申請を立会って頂き、引越を無事終える事が出来ました。これから東京都住宅供給公社への百万近い債務の支払い、滞納してる国民健康保険、国民年金、税金の支払い等、仕事探しも含め正常な生活への道程へは時間が掛かりますが、自分自身の問題ゆえ徐々に対処して行きます。

 今迄政治には関心が薄く間接的に生活に関与してる事と軽く考えていたのですが、生活がいかに政治と直結しているかがわかりました。今夏参議院選挙が有りますゆえ、微力ながら応援出来ればと思います。自治体や公共団体の制度に精通しているような方のアドバイスを二言三言貰うだけでも随分と助かりますゆえ、大変感謝しております。』との返信が届きました。

 他の自治体には、住民の実情に合わせて援助する姿勢があるということです。

 『品川生活と健康を守る会』では、予算に関する重点要求の中で生活保護をとりあげ、法律を無視した区の勝手な判断で申請さえ受付けない態度を改めるべきと批判しています。

 日本共産党は、「国民が主人公」の立場を貫き、年金の最低保証制度などを合わせて命とくらしを守る政治の確立に向け、全力を尽くします。