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2006年4月30日発行 第308号 | ||
中央環状品川線問題を考える住民の会 日本共産党が主催した「高速道路中央環状品川線問題を考える懇談会」を契機にして、参加された皆さんによる住民組織づくりが本格化しています。 私も、区議会では2度にわたって本会議質問をおこない、凍結・中止を求めた立場からこの運動に参加しています。ご一緒に環境問題や財源問題を考えましょう。 アンケート〜「大気汚染対策や喘息治療に税金を」と悲痛な声 上の写真は中央環状品川線が抱える問題点を広く区民のみなさんに知ってもらおうと「考える会」が発行したQ&Aです。 東京都が示す計画の概要と環境、財源問題など基本的な実態がまとめられ、最後のページには、日本共産党南品川支部がおこなった品川線アンケートで喘息の青年よせられた悲痛な訴えが掲載されています。 あまい渋滞の見積もり 東京都の環境影響評価に基ずくパンフレットには、中央環状線の役割について「高速道路全体の慢性的渋滞緩和、一般道の混雑緩和も図られ、沿道の環境改善につながる」としています。 しかし、この予測はどこから出てきたのでしょうか。 警視庁交通年鑑では、65年に32・8qだった首都高が92年には220qと6・7倍化。同時に渋滞時間は70年に19時間が90年には209時間と実に11倍となっています。これは高速道路が建設されると渋滞が約2倍化することを示しています。 実際に外環大泉では環境影響評価の予測が35000台、しかし、開業時は54293台と55%増。有明では36000台の予測が53758台の52%増。芝浦は47000台の予測が57287台の22%増など環境影響評価による渋滞緩和の予測があいまいであることを示しています。 SPMは 一次生成物質のみ対象 一次生成物質は自動車の排気ガスに含まれている燃焼の際のスス等(排気管一次粒子)でこの調査だけでは予測にもなりません。タイヤや路面が摩耗して堆積し、自動車の走行によって巻き上げられるもの、海塩粒子、土壌粒子、ガス状物質として大気中に放出されたものが粒子に変化して、硝酸塩等になる二次生成粒子と呼ばれるものも含まれてこそ環境予測と言えます。 東京都の環境影響評価は、どこから見ても不透明な信頼性の無いものです。
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