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2000年11月12日発行 第281号 |
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道理ある主張と区民との共同広げれば 六日夜、日本共産党品川地区委員会と同区議団が「区政懇談会」を開催、区内で活動する団体や個人三十六人が参加しました。参加者からは介護保険や保育園給食の民間委託、学校施設と制服などの問題が話され、力を合わせて運動すすめようと誓い合いました。 懇談会は初めに梶浦紘一党品川地区委員長と秋田かくお都議があいさつ、続いて沢田英次党区議団長が区政問題について報告を行いました。 区長の目指すものは 大型開発と福祉削る「行革」 沢田団長は第三次長期基本計画で高橋区長がめざしているものは大型開発と福祉・くらしを削る「行革」であり、そのための手法と組織改革もあわせてすすめようとしていると指摘。自民党政治を先取りした高橋区政が様々な分野で行きづまり区民との矛盾を深めているが、その一方で日本共産党区議団が区民との共同を広げながら論戦でも施策でも成果を上げてきているとして三点紹介しました。 産業振興間マスタープラン 工業関係者との懇談が力に その第一点は、産業振興マスタープラン策定と相談員の地域訪問の実現です。日本共産党は工場協会や異業種交流会、民主商工会など訪問し懇談。昨年九月議会に「区内産業振興条例」を提案。否決されましたがこの提案が区政を動かしました。 学校施設整備で前進 調査活動が教育委員会動かす 第二は学校施設整備での前進です。昨年の区議選での最大争点でしたが、選挙後教育委員会は全小中学校を調査し改修、男女共用や簡易間仕切りトイレなどが一掃されました。日本共産党は新婦人と協力して学校施設調査をすすめてきました。 介護保険での共産党の指摘を正しいと自民党議員が発言 第三は、介護保険問題での議会の変化です。日本共産党は、品川区の介護保険が事業費を「水増し」して必要以上に高く設定した介護保険料、大手シルバー産業優遇と区内事業者排除…など問題点を明らかにして区民に訴えるとともに、特養老人ホームや地元事業者との懇談をすすめてきました。こうしたなか決算議会で自民党議員が「共産党の指摘は正しい」と発言。保険料の「取り過ぎ」と大手シルバー産業優先問題で区を批判するに至ったものです。沢田団長はこれらの例は日本共産党以外のオール与党体制のもとでも道理ある主張と区民との共同を広げれば区政は変えられることだと強調しました。 保育問題は父母の立場からの告発を 最後に保育問題に触れて、夜間や病後児保育は党区議団の主張が実ったものだが区の職員大幅削減により行事の削減や事故の多発など問題が出てきていると指摘。マスコミ間で大論争になっており、父母の立場からの告発が大事だと述べました。 「介護保険の署名取組みたい」… 懇談会では、報告を受けて参加者から多くの発言がありました。以下、発言の一部を紹介します。 ●品川区の介護保険料が二十三区一番高いと説明すると「品川は貧乏だから」と言われた。品川区に対する署名運動やりたいがあるか。都の補助金が切られて中延特養ではヘルパーのサービス残業が増えたとか、私立保育園では給与が減ったと聞く。 ●民商やっているが近所で工場が少なくなった。多重債務の相談多い。介護保険を高くして「お金が余る」のはおかしい、その金はどうなるのか。 ●教育委員会を傍聴したら教育長が「四八◯億円貯めた」と自慢していた。ドアが開かないトイレがあるとか教室も蒸し風呂状態なのにおかしい。 ●住民税非課税者から介護保険料取るのは問題、生活保護基準以下の人もいる。国・都は生保の同意書は一律に取らないことになったが品川区は「従来どおり」といっている。 ●給食を民間委託したN保育園で食中毒事故があった。事業拡大と保育職員削減で子どもに手が回らない、これでは「保育でなく飼育」だ。運動会とイモ掘り遠足やめて園庭にイモを植えたが実らず買ってきてイモ掘りしたという笑えない話もある。署名には立場の違い越えて共感が広がる、区民は実態を知らないので知らせることが大事だ。 |