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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2001年5月27日発行
第307号


自民・公明・民主・社民らが切り捨てに賛成・・・
老人医療助成区 内 対象者1573人も減った

 石原都知事は、臨界や幹線道路など大型開発をすすめる一方、都財政危機を理由に福祉をバッサリ削減。自民・公明・民主・社民の各党は公約を破ってこの福祉削減に賛成しました。品川区内でも老人医療助成(マル福)も受給者が大幅に減りました。

 

今年度、東京全体で9万6千人が受けられず、品川区
  では昨年より1,573人も受給者が減った・・・

老人医療助成(マル福)
これまでは・・・
65歳〜69歳までの方が対象
(自己負担は70歳以上と同じ)

これからは・・・
6年間で制度を廃止

 <経過措置>昨年7月時点で65歳の方は66歳
 から、64歳の方は67歳から適用となるが、63歳
 以下の方は制度廃止で受けられず。

 東京都の老人医療費助成制度(マル福)はお年寄りの保健の向上と福祉の増進を目的に65歳から70歳未満の方の医療費の一部を助成する制度。ところが、昨年の都議会で、老人医療費助成は上の表のとおり段階的に対象年齢を引き上げ平成19年6月30日をもって制度を終了することが決まってしまいました。

 これにより品川区では、一万二千三十八人が制度の対象(平成12年度実績)になっていましたが、今年4月1日では一万四百六十五人と、昨年より一千五百七十三人も減少(昨年比87%)しました。

 豊町在住で今年65歳になった方は、「月2回医者にかかるが医療費が大変だ。ようやくマル福をもらえると思っていたら目前で『お預け』だ。年金も悪くなる。介護保険料も二倍になるというのにまったく頭にくる」と怒っていました。

老人医療費助成−自民・公明は拡充約束していたのに

 老人医療費助成(マル福)は、昨年の都議会で石原都知事が廃止を提案。日本共産党は反対しましたが、自民、公明、民主、社民の各党が賛成して 「マル福制度の6年間で廃止」が決まったのです。
 しかし、老人医療助成について各党はどういってきたでしょうか。自民党は、前回都議選後初めての予算要望で青島都知事(当時)に対して 「老人医療費助成については後退しないようにとりはかられたい」と主張。公明党は前回の都議選の際、藤井富雄同党代表(当時)が老人医療助成制度について 「なくすわけがない」演説、都知事選向け政策でも「所得制限の緩和、および一部負担金の軽減に努めます」 と老人医療費助成制度の拡充を公約していました。ところが、都知事が石原氏に代わつたら制度そのものの廃止に賛成する・・・こんなことでいいいのでしょうか。

削られた福祉の復活を


秋田かくお都議の話

 東京都の老人医療費助成制度は、かつて革新都政の時代にはじめて実施するなど福祉の先進自治体でした。ところが、石原都知事のもとで東京都は福祉の「後退自治体」 にさせられました。日本共産党は、マル福はじめ 「削られた福祉の復活」指します。