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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2001年9月23日発行
第318号


犠牲者の方々に心から哀悼の意を表します
テロ根絶へ 軍事報復でなく法の裁きを

 アメリカで発生した同時多発テロは犠牲者が五千人を超える大惨事となりました。日本共産党品川区議団はテロを糾弾するとともに、報復による武力攻撃の悪循環を起こさないことを願って区議会として決議をあげるよう提案しました。

日本共産党が提案した決議の案文を紹介します。

アメリカ合衆国における同時多発テロ事件を糾弾する決議 (案)

 9月11日、アメリカ合衆国で発生した大規模な同時多発テロ事件は、数千人の犠牲を出す大惨事となった。品川区議会は、犠牲になった方々に心から哀悼の意を表するものである。

 今回のテロ行為はアメリカへの攻撃にとどまらず、国際社会全体への攻撃である。多数の市民の生命を無差別に奪うテロ行為はいかなる政治的見解、宗教的信条によっても絶対に許されないものである。

 品川区議会は、非人道的なテロ行為の根絶を強く願うとともに、世界の平和と安全を守るため、我が国を始め各国が協調し、国連が中心となって国際法規に基づく、最善の措置をとられるよう求めるものである。

  以上、決議する。

品川区議会

テロ根絶は21世紀における全人類的課題のひとつ

 日本共産党は、今回のテロ事件による犠牲者に対して心より哀悼の意を表するものです。

 自らの目的を達成するために手段を選ばないテロ行為は絶対に許されない卑劣な犯罪行為であり、どんな理由や背景があろうと絶対に正当化できません。日本共産党はテロの根絶は21世紀に人類が平和に生きていくうえでの根本的な条件の一つだと考えています。

軍事報復は悪循環の心配―
国連と国際法に基づく行動こそ必要

 このテロ攻撃に対して、アメリカ政府は軍事力による大規模な報復の準備をすすめています。しかし、このことはテロの根絶に役に立たないばかりか、さらなるテロと軍事報復の悪循環を招き、新たな戦争と計り知れない被害をもたらす結果となる危険さえあります。

 アメリカが復習のために軍事力を使うことは国際法に背き、自らの大儀を失うことになるのではないでしょうか。こうした心配は、各国政府首脳やマスコミにも広がってきています。日本共産党は、テロの犯人とその支援者を逮捕、処罰するために国連を中心とした対応こそ必要だと考えます。

共産党案は各党持ち帰り検討に…

 日本共産党の提案に対して19日の議会運営委員会では賛成意見もありましたが、残念ながら「21日の本会議での議決」では一致せず、各党持ち帰り検討するという結論になりました。日本共産党は引き続き頑張ります。

米国での同時多発テロ事件にかんする各国政府首脳への書簡

日本共産党は17日、各国政府に対して不破哲三議長、志位和夫委員長連名で書簡を送りました。その要点を紹介します。

 米国での同時多発テロは絶対に許されない卑劣な犯罪行為です。憤りをもって糾弾します。犠牲者のみなさんに心からの哀悼の意を表します。

 今回のテロは米国だけでなく国際社会全体と法と秩序に対する攻撃です。日本共産党はテロの根絶は21世紀に人類が平和に生きてゆくうえで根本条件の一つと考えます。

 アメリカは軍事力による報復を準備していますが、これはテロと報復の悪循環に導く危険があります。事態打開のために各国政府に日本共産党の見解と提案を訴えます。

1.国連中心に国連憲章と国際法に基づき犯罪者を厳正に処罰すること。

2.テロ被害国での裁判が世界のルールであり、身柄引渡しなどのために各国が共同すること。

3.国連は武力による復仇を禁止しており、法的根拠のある対応を。

4.テロ根絶のため、国連による国際会議の開催。

問題の道理ある解決を要請します。