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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2002年2月24日発行
第339号


「元助役が勝手にやった」では済まされない
1億6千万円分紙くずに? 区長は真相を糾明せよ

 品川区の外郭団体、財団法人品川文化振興事業団(理事長・高橋久二区長)でアルゼンチン国債を購入、1億6千万円分が「紙くず」になりかねない問題が新聞・テレビで報道され、区民のなかで怒りが沸騰。日本共産党の真相糾明を求める宣伝や報告会にも大きな反響が…。


緊急報告集会には雨の中83名が参加、怒りの発言が相次ぎました。

 17日、日本共産党品川地区委員会と同区議団は「アルゼンチン債問題緊急報告集会」を開催、沢田英次党区議団長が経過と問題点を報告しました。
 沢田団長は報告で、@元助役の副理事長の独断というが理事長の責任は免れない、A非営利の公益法人として問題、B外国債購入の背景に利益追求の高橋区政の「株式会社化」がある―と指摘。今後、真相糾明に全力をあげると述べました。
 参加者からは、「区民の財産をマネーゲームに使うなんて許せない」、「理事長が知らなかったはずはない」、「区長の責任を追及してほしい」など、さまざまな意見が出されました。
 真相糾明へ世論の盛り上がりが求められています。

メキシコ債、中国債も、計3億1千万円
理事長の対応も厳しく問われます

 副理事長が無断でやった―理事長である高橋区長はこう述べましたが、区長責任は免れません。これまで明らかになった経過のポイントを時系列でまとめてみました。

   外国債購入に関する経過
○平成7年 副理事長に就任
○平成12年―外国債購入
  3月 メキシコ債1億円
  4月 中国債5千万円
  5月 アルゼンチン債1億円
  8月 アルゼンチン債6千万円
○同年10月 副理事長退任
○同年冬ころ 事務局長が新副 理事長に相談
○平成13年5月 理事長(区長) が外国債の処
  分命じる
○同年8月 理事長が外国債の 基本財産から
  運用財産への切 り換えを命じる
○同年12月23日 アルゼンチン 政府が対外債
  務不履行宣言
○平成14年2月7日 朝日新聞 が区に取材→
  12日夕刊報道
○同年2月12日 区側から区議 会各党幹事長
  に事態を説明

 20日の評議委員会で高橋区長は、元助役が勝手にやったが、財産の有効運用という願望でやったもので他意はない、と弁護。理事会も追認しています。
 区議会への決算資料には単に「国債」とのみ記載し事実を隠していました。さらに元助役には、有印私文書偽造、背任の疑いがあります。対応によっては区長および理事会の責任も厳しく問われることになります。
 日本共産党区議団は、2月20日高橋区長に対して徹底解明を求める申し入れを行いました。

27日より予算議会が始まります
 みやざきが3月1日、本会議で一般質問

 来年度予算議案審議を行う区議会第1回定例会が2月27日から3月28日の日程で開かれます。本会議での日本共産党議員の代表・一般質問は以下のとおり。

2月27日 沢田英次
@品川文化振興事業団のアルゼンチン債購入問題の糾明と区長の責任を問う A大規模開発を見直し公営住宅の建設、低所得者の安全対策に支援を Bマンション監理適正化法をふまえ、本格的マンション対策を C統廃合に道を開く、小中一貫校をやめよ、30人学級実現こそ子と親の願い

2月28日 菊池貞二
@中小企業と地域経済を守るため信金・信組へ必要な支援を A建築紛争解決に向け親身になった窓口対応を B中央環状品川線計画は情報を公開し住民合意を

3月1日みやざき克俊
@品川区を株式会社化させる福祉切捨ての「行政評価システム」を問う A介護保険利用料の軽減と特別養護老人ホームの増設を B憲法こそ平和の「備え」。アメリカの戦争に日本国民と自治体を参加させる有事法制に反対を
 ぜひ、傍聴に来てください。
 なおケーブルテレビでの放映は、沢田英次議員が3月4日17時、再放送3月9日14時。菊池貞二議員が3月5日21時、再放送3月10日12時。みやざき克俊議員は3月6日15時、再放送3月10日20時です。こちらもご覧ください。