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2002年3月31日発行 第343号 |
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高橋区長は「事業団のアルゼンチン債購入は問題ない」というが・・・ アルゼンチン国債購入自体は問題なし…こんな報告を助役が中心となった区の調査会が出しました。リスクが高い外国債を購入したことが問題なのにこんな報告で誰が納得するでしょうか。こうしたなか区議会は「低格付債券購入は不適切」と指摘(下)しました。 区調査会の報告 …円貨建て外国債券の購入自体は、国の運用基準に照らして問題がなく…しかし、事業団の寄付行為および庶務規程に違反していること…については、早急に、規程の整備等の対応を求めていくことが必要である。 区議会での決議 …(財)品川文化振興事業団に関する一連の経過をつぶさに明らかにしてきたところであるが、低格付債券の購入は不適切と指摘せざるを得ない。なぜ購入したかなど疑問が残るものである。… 区調査会の報告は手続きだけを問題にしているが、区議会での議決は購入そのものを不適切と断じています。 低格付債券購入は不適切― 品川区議会は27日の議会運営委員会で「低格付債券の購入は不適切と指摘せざるを得ない」と決議することで一致。28日の本会議で議決することを確認しました。 驚くべき高橋区長の発言 品川区のアルゼンチン債問題の調査は、助役を責任者にした調査会が調査し報告を出しました。しかし、その内容はハイリスクの外国債購入そのものは問題ないとする一方、なぜ低格付け債を購入したかという疑問も解明していません。さらに、高橋区長も「自分なら買わないが、文化振興事業団でのアルゼンチン債購入は問題ない」旨発言。反省の『は』の字もありません。そこで今回は、共産党議員の質問に対する区長の答弁を紹介します。 3月11日、沢田英次委員(共産党)の質問に 外国債購入は違反ではないが私なら買わない 高橋区長―外国債を買っちゃいけない、買うことは不当だという意味で云っているのではない。文化振興事業団で円貨建て外国債を買うことは可能だ。ただ、危険性の問題としてどうだろうかといっているのだ。買うことは違反ではない、それぞれの考え方だ。私だったら買わない。 3月22日、菊地貞二委員(共産党)の質問に対する 高橋区長―(アルゼンチン債購入について)法的には許されているが、現実には私だったら買いません。なぜ買ったのかと、これが私の疑問です。 利益があっても配分がないのだから 高橋区長―事業団の財産運用にあたって負債を生じるときもあるでしょう、また利益も上げるときもあるでしょう。利益を上げたときには理事長にぜんぜん配分がありません。負債だけ責任を取れというのはないと思う。違法な方法であるならばいくらでも責任を取るが、合法的な方法で買ったこと、ただ買う手続きが適当でなかった、ただそれだけの問題だ。私は、私の財産を投入して負債を埋めるという考え方はいま持っていない。 高橋区長―(文化振興事業団の財産について)区民の財産だというが財団の財産だ。区は5億円を区議会の議決を得て出えんしている。それはひとつの寄付だから財団がそれを運営する訳である。財団のもので税金ではない。財団の基金である。まず、それを忘れないでほしい。 責任問題とって理事長は辞める 高橋区長―副理事長の問題、監事(監査=現収入役)の問題も責任云々ということであったが、私はその全責任をとって、監督責任を取って(理事長職を)辞めるということを何回も明言している…。 |