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2002年4月28日発行 第347号 |
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高橋区長アルゼンチン債購入正当化の無反省 理事長 辞任だけで済みません アルゼンチン債を購入し大損害発生確実となっている(財)品川文化振興事業団が18日、理事会と評議委員会を開催、高橋区長と若月教育長がそれぞれ理事長、副理事長を辞任しました。しかし、なぜ危険承知で買ったのか、誰が穴埋めするのか不明のまま。理事長辞任で済まされません。 高橋区長と朝日新聞記者との一問一答 質問 理事長辞任の理由は。 区長 当時の副理事長が私には何の相談もなく買った。理事会の決議もなく、手続き上不備があった。今回、その監督責 任をとって辞任した。 質問 リスクの高いアルゼンチン債を買ったことに関しての責任は。 区長 相談されたら当然やめろと言っただろう。ただ、適切だったかどうかは別として、買ったこと自体は合法だった。手続きを踏まなかったことは許されないが、違法でないことについてとやかく言うつもりはない。現に中国債やメキシコ債では利益が出ている。
高橋区長が責任逃れと居直り「尻拭いは区民に」は許さない 高橋区長は、4月19日付け朝日新聞で監督責任は認めるものの、危険性の高い外国債購入を「合法」と発言(おもて面に掲載)しました。責任逃れと居直りは許せません。 高橋区長関与の疑い アルゼンチン債購入に際して、財団内で組織的に稟議をまわし、高橋理事長名で格付を確認しています。高橋区長は「副理事長が何の相談もなく買った」と強調しますが、高橋区長自身の関与の疑いは濃厚です。仮に、区長が知らなかったとしても責任は免れません。 「手続きの不備」は重大 財団の規程で2千万円以上の契約は理事長の承認が必要です。高橋区長は「私なら買わない」と答弁していますが、正規の手続きがされていたらアルゼンチン債を買うことはなかったことになります。今回の事態を招いたのが、元副理事長が手続きなしに財団の財産を勝手に使ったことにあるというなら、違法性はないどころか、背任の疑いもあるのではないでしょうか。 国基準に違反は明白 今回の最大の反省は、ハイリスク・ハイリターンの低格付債券を購入したことです。 財団の財産は区民の財産 財団の基本財産(資本金にあたる)5億円のうち4億7千万円を税金で出資、他に毎年5億円近く支出しています。財団の資産は区民の財産だということは明らか。財団が自由勝手に使えるものではありません。税金を使ったわけでないという理屈は穴埋めしないための口実です。「尻拭いは区民に」は許しません。 |