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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2002年8月11日発行
第361号


8月4日集中豪雨で床上・下浸水被害308件
ニ葉・立会川流域の水害対策プラン 工期短縮へ努力を

 8月4日(日)夜、品川区内は記録的な大雨となり住宅の浸水など被害が発生しました。私(みやざき)は、当日深夜と翌日に浸水被害が発生した二葉三丁目の被害状況を調査しました。99年に引き続いて浸水被害に遭った住民の皆さんにとって根本的な治水対策は切実です。

今回 2002年 8月 4日  被害状況(8月6日 16:30現在)
○住宅浸水 床上 40戸
      床下 105戸
○事業所浸水 163事業所
○道路陥没 5ヶ所
○がけ崩れ 1ヶ所 など
時刻 10分雨量 30分雨量 60分雨量
(mm) (mm) (mm)
21:30 9( 54) 43( 86) 62
21:40 17(102)
21:50 17(102)
22:00 11( 66) 19( 38)
22:10 8( 42)

 前回 1999年 8月29日  前回の被害状況(概要)
○浸水件数-住宅、事業所の床上、 床下浸水は合計2751件
○大井町立体歩道の落下 など
時刻 10分雨量 30分雨量 60分雨量
(mm) (mm) (mm)
19:50 12( 72) 31( 62) 77
20:00 19(114)
20:10 20(120) 46( 92)
20:20 22(132)
20:30 4( 24)

 夜9時30分過ぎから約1時間にわたって降った62ミリ(1時間あたり換算124ミリ)という激しい雨により浸水被害は個人住宅で145件(うち床上40件)、事業所は163件(同124件)にのぼり、他に道路の陥没5ヶ所、がけ崩れ1ヶ所という被害が発生しました。
 今回、被害が大きかったのは立会川流域の二葉二〜三丁目と荏原町、南大井、三ツ木診療所付近の西品川一〜二丁目です。特に二葉町、荏原町、西品川は3年前に続く浸水被害です。
 近年「亜熱帯のスコール並み」といわれる集中豪雨が頻発しており、街づくりはこうした事態への対応が求められます。

被災されたみなさんにお見舞い申し上げます

「立会川埋め立てが問題」、「再開発で水害
拡大が心配」…行政の対応問う声集中

 私(みやざき)は、3年前に続き浸水被害に遭われた方々を訪問、要望をお伺いしました。行政に対する厳しい注文もありました。一部を紹介します。

 Nさん、Sさん、Kさん―水が出るとなかなか引かない。50年以上住んでいるが最近の水害はひどい。こんな状況が続いたらここに住めない。以前は水害はなかったのに立会川を埋め立ててからこうなった。行政の責任だ。
 I金型―機械が汚水をかぶってコンピュータがやられた、被害はまだわからないが、前回は20日間仕事ができなかった。コアスターレの排水で立会川が溢れるのではないか。西大井の再開発でさらに水害が拡大するのではないか心配している。
 K製作所―水が入り込んできたので機械をぬらさないため窓から水をかい出した。今回の被害はまだ不明。粗大ごみを早く収集してほしい。防水板と土嚢は支給すべきだ。前回、自動車をダメにしたので今回は駐車違反覚悟で車を避難させた。しょっちゅう水害あるのに固定資産税が同じなのはおかしい。

立会川幹線・二葉町地域の水害対策強化を
巨大ビルより安全な街づくりこそ

 二葉町など立会川流域の住民には、度重なる水害への不安が高まっています。
 現在、東京都は水害の危険が高い地域の重点的対策(クイックプラン)を計画。立会川流域もそのひとつですが目標は平成20年です。工期短縮など対策強化の努力が求められています。
 品川区は大規模再開発をすすめています。しかし、住民は水害にも強い「安全な街づくり」を求めているのではないでしょうか。

浸水被害に遭われたみなさんへ

 8月4日集中豪雨で被災された方々でお困りの場合は、品川区役所にご連絡ください。
  ●り災証明書の発行
  ●ゴミの処理
  ●住民税の納付猶予や減 免
  ●国民健康保険料・介護 保険料の減免
  ●国民年金保険料の免除
  ●保育園保育料の減額
  ●災害援護資金貸付
 ※所得税は品川・荏原税務署、 個人事業税と固定資産税は 品川都税事務所でご相談を。