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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2002年9月8日発行
第364号


自民党−901万円が飲食に クラブ・キャバレー代も支出
自民党に返還求め
オンブズマンが提訴

 自民党品川区議団が銀座や六本木のクラブ、キャバレーでの遊興費とみられる費用を政務調査費から支出していた問題で、品川区民オンブズマンの会(佐藤龍雄代表)は8月30日自民党区議団を相手取って費用の返還を求め住民訴訟を起こしました。行政をチェックする議会として、今こそ自らの襟を正さなければなりません。

飲食費各党比較 2001年度実績

  支出総額 人数 飲食費(円) 比率(%)
自民党 29,888,163 13 9,016,963 30.17 
公明党 18,261,389 8 4,100,999 22.46 
共産党 18,248,155 8 368,933 2.02 
区議会合同 11,767,225 6 141,333 1.2 
民主党 11,429,573 5 2,472,722 21.63 
区民クラブ 4,565,852 2 0 0 
合計 94,160,357 42 16,100,950  

共産党の政務調査費

2001年度政務調査費 金額(円) 構成比(%)
研 究 費 950,477 5.2 
研 修 費 475,230 2.6 
会 議 費 125,939 0.7 
資 料 費 1,413,494 7.7 
広報活動費 8,213,978 45.0 
事 務 費 2,481,852 13.6 
人 件 費 4,587,185 25.1 
合  計 18,248,155 100.0 
 品川区議会では、区政の調査・研究の費用として、会派に対し区議一人あたり月19万円の政務調査費を支給しています。
 品川区民オンブズマンの会は昨年度の使途報告書を情報公開で入手し、分析しました。
 それによると、政務調査費から飲食費への支出は、自民党901万円余、政務調査費に占める飲食費の割合は30%に上ります。
なかでも「研究費」の名目で支出していた656万円のうち94%にあたる620万円が飲食費。
そのうち六本木のクラブに10万5千円、キャバレー4万3千円、カラオケバー5回13万円余、他にしゃぶしゃぶ店、すし・うなぎ・かに料理、スナック、クラブ、パブなどさまざまでした。   
 自民党はこのほかに、「会議費」で202万円、「研修費」で55万円余を飲食費に支出していました。
 これに対して品川区民オンブズマンの会は、「区行政の調査・研究のためと思えない」と区監査委員会に住民監査を請求。しかし監査委員会が「(オンブズマンの会が)主観を述べたにすぎない」と請求を棄却したため東京地裁に提訴したものです
 なお他の党の飲食費は、公明党410万円、共産党36万円、合同14万円、民主党240万円、区民クラブは0円、でした。

政務調査費
情報公開で使途を透明化
みずから襟を正すべき

 政務調査費は使い方になんら報告義務がなく国民から批判が集中しています。
 しかし、品川区議会は、昨年度から全国に先駆けて政務調査費の使途を領収書付きで全面的に公開、区民への情報公開をすすめ、政務調査費の透明化をはかってきました。こうした努力をしてきたのに今回の事態は残念です。クラブやキャバレーでの遊興費を政務調査費で支出したなど言語道断であり、自ら返還すべきです。

共産党の「飲食費」昨年度は2・02%

 表のとおり、日本共産党区議団の昨年度の政務調査費は1824万円余。その使途は、議会報告のための広報費821万3千円、事務局職員人件費458万7千円、事務費248万1千円、資料費141万3千円、研究費と研修費合計で142万5千円、会議費12万5千円です。
 「飲食費」には、会議や来客用の茶菓子、夜間の会議や研修会、出張時の食事代に支出していました(36万8千9百33円、政務調査費の2・02%)。

政調費は区民の願いを区政に反映させるためにこそ

 日本共産党は、以前から政務調査費について公正な使用につとめ、伝票類もいつでも公開できるようにしてきました。
 自治体の仕事の第一は、住民の命と暮らしを守ること、政務調査費もそのために使われるべきです。日本共産党は全議員が毎週ニュースを発行、区政懇談会開催など区政に区民の願いを反映させるために努力してきました。今後も政務調査費の趣旨にそったものとすべくいっそう努力していきます。
 区民のみなさんのご意見をお寄せください。

アルゼンチン債問題の真相究明と損害賠償求める署名を