日本共産党品川区議団TOPへ         「みやざき克俊ニュース」目次へ

みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2002年10月6日発行
第368号


与党も賛成、請願が全会一致で趣旨採択
学童保育クラブ クーラー設置に展望

 品川区学童保育連絡協議会(西本貴子会長)が提出した「学童保育クラブ育成室へのクーラー設置を願う請願」が9月24日の区議会厚生委員会で全会一致で趣旨採択されました。区立小中学校普通教室に続き、学童保育クラブ育成室へのクーラー設置の願いが実現へ大きく前進しました。

 区は、クーラーをつけたら子どもたちが1日中涼しい部屋にいるようになるみたいに言うけど、そんなことはありません。

 請願は、夏休みの間子どもたちが1日を過ごす学童保育クラブの実態について「暑い日は40度を超えることもあり、体調不良を訴える子どももおります」と指摘、緊急に学童保育クラブ育成室へのクーラー設置を求めています。

「40度超えたことも…」-異常な事態

 請願は9月24日の厚生委員会で審査されました。私(みやざき)の質問に区児童課長は「学童保育クラブ育成室の気温は測定していない」が、「中延学童保育クラブの事務室で測った気温で30度を超えたのは7月が4日間、8月は8日間あった。育成室の気温は事務室より5度ほど高い」と答弁。また、他の議員の質問にも「40度を超えたことがあった」と述べるなど、学童保育クラブが異常に暑い実態にある一端が明らかになりました。それでも区は「涼しい部屋でずっと過ごすのはよくない」などとクーラー設置に消極的な姿勢をとり続けました。
 これに対して議会の側はクーラー設置の必要性を認めて全会一致で請願を趣旨採択。区側に学童保育クラブ育成室へのクーラー設置を求めました。

小中学校への設置が決まり、与党も態度を変化

 区立小中学校や学童保育クラブ育成室へのクーラー設置を求める請願・陳情はたびたび提出されてきましたが、区も与党も反対してきました。
 しかし、8月、文部科学省が公立学校のクーラー設置に補助を決定。区も区立小中学校の普通教室にクーラー設置の補正予算を組むという事態のなかで与党も態度を変化。今回の請願には共産党だけでなく公明党議員も紹介議員になり、審査では与党議員から「実態として必要ならつけるべき」などの意見が出されました。
 学校や学童へのクーラー設置は、今請願のほかに都教組品川支部も請願が出されていました。こうした区民運動と議会での日本共産党の質問が実りました。

乳幼児医療費助成制度
日本共産党が所得制限撤廃を提案
 与党は反対し否決

 10月から3歳未満の医療費負担が2割になりました。日本共産党は乳幼児医療費助成の区負担が軽くなるチャンスを生かし同制度の所得制限を撤廃するよう提案しました。しかし、与党は反対し否決しました。

 小泉内閣による医療制度「改正」は、お年寄りやサラリーマンの負担を大幅に増やす大改悪です。しかし、3歳未満の子どもたちの医療費については10月から3割負担が2割に改善されます。これにより乳幼児医療費助成制度にかかる区負担も軽くなり、その額は日本共産党区議団の試算で4千8百万円(平年度ベース)にのぼります。品川区の乳幼児医療費助成制度の場合、仮に所得制限を撤廃すると平年度ベースでおよそ1億2千万円必要となりますが、4千8百万円軽くなりますからあと7千万円の負担で可能です。この額は、来年1月1日実施として今年度分だけで590万円です。品川区の今年度一般会計予算は1千2百億円ですから十分可能です。
 品川区の乳幼児医療費助成制度は、就学前までの子どもを対象にしていますが、所得制限のため全体の15%が対象外です。23区で所得制限を導入しているのは5区のみ。しかも全年齢にわたって所得制限の導入は品川区だけです。区民からも所得制限の撤廃を望む声が寄せられています。
 しかし、高橋区長は「福祉だから所得制限は当然」と所得制限撤廃に反対。自民、公明、合同(社民・生活者ネット・無所属など)、民主の与党各党も区長に歩調を合わせています。