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2004年4月18日発行 第438号 |
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台場小・荏原五中改築へ
4月8〜9日、品川区議会臨時会が開催されました。新年度予算の成立を受けて台場小と荏原五中の改築および大崎地区の小中一貫校新築をすすめるため早期の契約が主な議題。日本共産党は小中一貫校の契約には反対しました。 今回可決された契約のうち、台場小学校改築工事は本体工事13億1千2百万円と空調・電気・給排水設備含め合計18億2千9百万円。05年2月完成予定。 荏原第五中学校は、本体工事16億6千9百万円と空調・電気・給排水設備含め合計22億3千9百万円。05年8月完成予定です。 差別教育・競争教育もちこむ 小中一貫校の設置には反対です 日本共産党は、大崎地区小中一貫校の新築工事は反対です。小中一貫校は子どもたちの学力の遅れ、学力格差の拡大、不登校など取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があり、住民合意もありません。 区は、小中一貫校ついて「異学年の学習集団編成、習熟度別学習や課題別学習など多様な学習形態、9年生(中学3年)では上級学校の学習内容も視野に入れる」としています。これは「トラッキング」といわれるエリート教育ですが、これはすでに時代遅れの教育手法です。 ドイツは小学校4年のテストでその後の教育をエリート・技術・それ以下の3コースに分けるトラッキングを推進しています。一方、アメリカやヨーロッパなど多くの国が60〜80年代にトラッキングを中止。少人数学級で、できる子・できない子も共に学ぶ平等・共生教育に移行しています。 OECD・経済協力開発機構が2000年に32カ国で実施した国際学力テスト(15歳を対象に21世紀に身に付けるべき生きる力、多様な能力、応用力のテスト)の結果は、トラッキングを実施していない国々が上位を占めたのに対して、ドイツなどトラッキング実施国はいずれも中位以下でした。 少人数・平等教育こそ主流 このテストで、第一位だったフィンランドは、少人数学級で様々な学力の子が一諸に学ぶ平等教育です。世界の教育実践、教育研究の成果を謙虚に学ぶべき、マスコミ受けや子どもたちを実験台にしてはなりません。
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