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2004年6月20日発行 第445号 |
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「キャバレーに政調費支出は違法」の判決 2001年度、自民党品川区議団が政調費で利用した店(一部)
自民党品川区議団が政務調査費をキャバレーなど遊興費に支出していた問題で、4月の東京地裁判決は違法な支出と認定しました。ところが、自民党は「基準に従った支出」と居直り、反省がありません。前回に引き続き自民党のキャバレー問題を考えます。 判決は「住民請求を棄却」、実態は自民党の敗訴 品川区民オンブズマンの会は、自民党が01年度政務調査費から支出した飲食費208件620万円余を違法とし返還を求め提訴しました。しかし、自民党は裁判で「交付された政務調査費がどのように使用されたかについて知らない」と、内容を明らかにすることを拒否。そのため原告(オンブズマンの会)は裁判を進めるために返還請求を7件に限定しました。ところがその直後の今年1月、自民党はその7件分の31万円余に延滞料をつけて区長に返還したのです。 判決は「住民側の請求棄却」でしたが、これは住民側が求めた分を自民党が返還したからです。 判決文では「各会合を開催し、各記載の内容の意見交換や会議を行うにはそぐわないものであるばかりか通常は遊興のみを行う場所であることが一見明白である。(中略)本件各支出は政務調査費の目的外の支出であると認定せざるを得ない」と、自民党を厳しく断罪。実態は住民側勝訴、自民党の敗訴です。
「基準に従った支出」と無反省・居直りの自民党 地裁判決(確定)を受けて自民党は、5月4日付品川新聞に「原告の請求を棄却」と題した声明を掲載。「自民党品川区議団は、使途基準に従い政治活動を行ってきたと考えています」と述べているのです。 これでは、自民党は政調費をキャバレーやクラブでの遊興費に支出していた問題で違法判決を受けても何ら反省せず、居直っていると言わざるを得ません。 自民党は、なぜ7件分の遊興費を返却したのか。裁判上の「戦術」だったのでしょうか。 「議会全体で政調費の議論」は自民がまず反省を 今回の自民党の事件をきっかけに、議会で政調費のあり方の議論が求められています。 自民党は「政務調査とは何かを議会全体で検討致します」とも述べています。しかし、まず自民党自身がキャバレーなど遊興費に政調費を使っていたことへの反省がなければ、いくら検討しても中身がなくなってしまいます。 しかも、自民党は「何かの意図を感じる住民訴訟や、住民監査請求。また、共産党のHPにも同様の主張」と述べていますが、これは住民運動と日本共産党への逆恨みというもの。自民党に真剣な反省を求めます。 |