安全に問題ないのか?給食調理を企業に委託
小中3校での4月導入に、父母ら反発
品川区教育委員会は、「財政基盤を保つ行革」として、4月から区内3校の学校給食の調理業務を企業に委託する方針です。しかし、父母には一切説明なし。これに対して区民から、父母への事前説明、導入の中止や延期などを求めて区議会に請願が提出されました。
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写真と記事は関係ありません。 |
4月から給食調理の企業への委託が予定されているのは、台場小学校、荏原第五中学校、戸越台中学校の3校。品川区教育委員会は区立保育園で給食調理の企業への委託を実施、「なんら問題ない」と学校にも拡大するというのです。
一方、区議会へ提出された請願は、新婦人会品川支部など3件。「信頼できる給食からなぜいま民間へ委託するのでしょうか」(新婦人)、「子どもが、学校生活で毎日口にする『食』ですので、保護者としてはどのように変わるのか心配」(荏原五中の父母)、「説明会も開かず意見を言う場もなく…一方的なやり方に納得できません」(戸越台中の父母)など、給食調理業務を営利業者に委託することへの心配の声を上げています。
学校の栄養士は委託会社の派遣調理員に直接指示できず(職安法44条)、必要な内容は調理員への「指示書」にしなければなりません。こんなことで調理員との細かなやり取りや想定外のトラブルなど機敏な対応ができるのでしょうか。
また、実際に子どもたちが食べる給食を学校がチェックするのは「中間」と「出来上がり」の2回しかありません。問題が見つかった場合、作り直しできるのでしょうか。
すでに、給食調理を外部委託した保育園では、「品数が減った」、「味が一定しない」、「時間までに出来上がらなかった」、「異物混入で作り直した」…など、父母らから党区議団に実態が寄せられました。
実際に、ある区では委託費の削減と引き換えに手作りジャムやおむすび・いなり寿司などを手間のかかる献立は禁止。そのうえ、「委託会社が著しい作業負担が見込まれる時には、献立や作業内容の変更を求めることができる」ことまで約束していたというのです。
品川区教育委員会は、調理業務の外部委託は「作り手が変わるだけ」といいますが、問題や心配に目をつむっているとしかいいようがありません。
日本共産党は、学校給食調理の外部委託を中止し、学校ごとの保護者への説明と区民への情報公開と意見聴取を求めています。あわせて、「食育」を充実させるために、栄養士の全校配置を求めています。
給食調理の外部委託にさまざまな問題が…
栄養士が調理員に指示できない!?
委託会社は多くが非常勤社員で、重労働なのに賃金が安く労働者の入れ替わりが激しいのが実態。調理員が外部委託になるとさまざまな問題がでてきます。
4月から給食調理の企業への委託が予定されているのは、台場小学校、荏原第五中学校、戸越台中学校の3校。品川区教育委員会は区立保育園で給食調理の企業への委託を実施、「なんら問題ない」と学校にも拡大するというのです。
一方、区議会へ提出された請願は、新婦人会品川支部など3件。「信頼できる給食からなぜいま民間へ委託するのでしょうか」(新婦人)、「子どもが、学校生活で毎日口にする『食』ですので、保護者としてはどのように変わるのか心配」(荏原五中の父母)、「説明会も開かず意見を言う場もなく…一方的なやり方に納得できません」(戸越台中の父母)など、給食調理業務を営利業者に委託することへの心配の声を上げています。
学校の栄養士は委託会社の派遣調理員に直接指示できず(職安法44条)、必要な内容は調理員への「指示書」にしなければなりません。こんなことで調理員との細かなやり取りや想定外のトラブルなど機敏な対応ができるのでしょうか。
また、実際に子どもたちが食べる給食を学校がチェックするのは「中間」と「出来上がり」の2回しかありません。問題が見つかった場合、作り直しできるのでしょうか。
すでに、給食調理を外部委託した保育園では、「品数が減った」、「味が一定しない」、「時間までに出来上がらなかった」、「異物混入で作り直した」…など、父母らから党区議団に実態が寄せられました。
実際に、ある区では委託費の削減と引き換えに手作りジャムやおむすび・いなり寿司などを手間のかかる献立は禁止。そのうえ、「委託会社が著しい作業負担が見込まれる時には、献立や作業内容の変更を求めることができる」ことまで約束していたというのです。
日本共産党は、学校給食調理の委託中止と「食育」の充実を求めています
品川区教育委員会は、調理業務の外部委託は「作り手が変わるだけ」といいますが、問題や心配に目をつむっているとしかいいようがありません。
日本共産党は、学校給食調理の外部委託を中止し、学校ごとの保護者への説明と区民への情報公開と意見聴取を求めています。あわせて、「食育」を充実させるために、栄養士の全校配置を求めています。
委託仮契約の子会社 食中毒で営業停止に
品川区教委が委託仮契約(※)しているS社は、給食やレストランカラオケ、食材流通を展開する会社。すでに、品川区内の中学校給食調理を請け負うため社員募集を求人広告に掲載しています。
しかし、S社の子会社が給食調理業務を請け負う葛飾区内の老人介護施設で先月、入所者ら46人が食中毒症状を発症。給食のノロウイルス混入が原因と判明したため、葛飾区は同施設の厨房(ちゅうぼう)を6日間の営業停止処分にしています。品川区は「行革」を優先しますが安全はどうなるの…?
※予算議決前なので仮契約です。 |
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