新年度予算安全より財政効率を優先
日本共産党は生命・くらし守って奮闘
予算審議を主な議題とする区議会第1回定例会が3月29日で終了しました。日本共産党は、深刻な不況と直下型地震の危険から区民の生命とくらし・営業を守って奮闘しました。以下、予算に反映した主な前進面および審議で明らかになった問題点を紹介します。
05年度での前進面の第一は、保育料の値上げをストップしたことです。当初、区は「保育料を3年連続値上げ」するとして、昨年10月9%値上げを強行。これに対して、日本共産党が保育料値上げは子育て支援に反すると反論、値上げ中止を求めていたものです。
また、地震対策では木造住宅の改修工事に融資あっ旋が実現。補助制度はまだですが、昨年の耐震診断に続き一歩前進。小中学校や保育園の耐震補強工事にも予算がつきました。さらに、非常勤職員への通勤交通費支給(バス代相当)も実現しました。
また、日本共産党は今議会に「出産祝金」を提案。他党は反対しましたが、3人目以降の保育料無料化、認証保育園保育料の減額などに加え日本共産党の提案はいっそう充実。子育て支援は、乳幼児医療費無料化の拡大・充実のように日本共産党が論戦をリードしています。
< お礼 > 3月27日、ゆたかシルバーセンターで開催した日本共産党演説会(区政報告会)に大勢の参加をいただきありがとうございました。
※写真は演説会であいさつする ふじた美佳さん
学校給食調理の外部委託安全確認もせず業者を決定した
一方、05年度予算は大きな問題が明らかになりました。
その第一は、福祉削減、区民負担を増やしていることです。高橋区長は、国と都の医療・福祉削減をそのまま区民に押し付け、介護ヘルパーの利用料減額制度を3月末で廃止しました。
国保料の値上げは年収5百万円の世帯で現在より1万2千円の負担増です。失業や収入減に加え国保料の毎年値上げにより、国保加入世帯の約2割が滞納するなど「払いたくても払えない」事態が広がっています。
さらに、小中3校の給食調理は外部委託を導入。保育園では子どもの受け入れワクを増やし、さらに夜間保育など開園時間を拡大しているのに保育士さんは増やさない、パート職員も勤務時間を短縮したため保育が「つぎはぎ」状態です。
第二は大規模開発の推進です。
大崎駅周辺の開発ラッシュに加え、新たに五反田駅周辺やJR広町アパート地区、武蔵小山地区にも開発計画を拡大、05年度は45億円もの予算を組んでいます。巨大ビルがヒートアイランドなど環境を破壊、しかもオフィスもマンションも供給過剰であり成功の保証はありません。
そのうえ計画は地権者だけですすめ借地やアパート住まいの方は「カヤの外」。住民そっちのけの開発は認められません。
第三は、高橋区長の強権的区政運営です。学校給食調理の外部委託は、子どもたちの安全の問題なのに父母に一切説明しません。しかも、委託先の企業が食中毒と業務停止を繰り返していた問題が発覚。結局この企業は内定を辞退しましたが、区は委託先の実態さえ把握していませんでした。
予算審議では、学校給食でも保育でも区民の安全より財政効率を優先する高橋区長の姿勢が浮き彫りになりました。日本共産党は、問題点を指摘するとともに改善を求めました。今後も住民のくらしと営業を守るため全力をつくします。
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