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2005年5月1日・8日発行 合併号 第483号 |
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住民の声を無視、交通量は2倍化…
首都高速道路中央環状品川線は、東京都と首都高速道路公団が来年にも工事着工を目指しています。しかし、税金のムダ遣いと環境破壊の計画見直し・中止を求める住民の声は広がっています。 現在、山の手通りだけの交通量は一日あたり3万6千台。この道路が完成すると、山の手通り2万8千台、品川線5万1千台の計7万9千台へと倍化します。トンネル構造のため高さ45bの換気塔をつくり、排気ガスをそのまま排出する計画です。 五反田地域では「これ以上、空気を汚すな」と計画に反対する住民運動には11の町会が加わり、東京都および議会への請願・陳情署名は3万2千筆にのぼりました。 都議会請願の紹介議員になっておきながら、 計画に賛成、推進した自民・公明・民主 都市高速中央環状品川線の都市計画変更および環境影響評価は、昨年10月の東京都都市計画審議会で自民、公明、民主らの賛成多数で決定したものです。 この審議会で日本共産党は「新宿線と品川線あわせ都が首都高速道路公団に4300億円も投入。その一方で福祉など都民施策を削っている。品川線沿線は開発計画が目白押し、アセスで影響を評価すべき」と問題を指摘し反対。民主党は「換気塔による大気への影響を懸念」といいながら「基本的に賛成」と表明。自民、公明は発言なしに賛成しました。 ちなみに、自民・佐藤裕彦、公明・中山秀雄、民主・馬場裕子の各都議は都議会請願への紹介議員になっていたのです。 福祉を856億円も削る一方で、高速道路計画にはは1250億円も支出! 中央環状品川線は事業費4千億円、都はそのうち1250億円を負担する計画。従来方式では都負担は約5百億円ですが、750億円も増やすのです。都は「首都高速道路公団の民営化方針があるため、現状のままでは品川線の建設が遅れる」と説明しますが、公団民営化で資産を民間に売るのに、なぜ税金投入を増やすのでしょうか。 しかも、同じ中央環状の「新宿線」は当初5千2百億円の事業費が11年後に1兆243億円に倍化。品川線もそうならない保証はありません。 東京都は7兆円の借金を理由に寝たきり手当てや老人医療助成(マル福)廃止など856億円も福祉を削りながら、一方で高速道路やビル建設には大盤振る舞い。品川線はムダな公共事業の典型ではないでしょうか。 日本共産党は、住民の声を無視し環境対策もない品川線計画の見直しを強く求めています。 |