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2005年7月24日発行 第492号 |
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大井地区に小中一貫校建設、契約可決 区議会第2回定例会で、大井地区での小中一貫校建設に係る契約が自民・公明・民主・生活者ネット・無所属の会の賛成で可決しました。小中一貫教育は「詰め込み」と「競争」を煽る問題があります。一人ひとりに行き届いた教育をするために30人学級こそ実施すべきです。
大井地区での小中一貫校建設は大崎地区に続いて二校目。伊藤中と原小を合併し伊藤中の敷地に建設、07年開校予定です。 品川区教育委員会が二つの小中一貫校だけでなくすべての小中学校で導入した「小中一貫教育」には、
(1)小学1年からの英語授業やこれまで小学6年で覚えた漢字を4年生までに覚えるなど「詰め込み」 しかも、日本共産党区議団がこの間実施したアンケート調査でも小中一貫教育について区民は理解していない実態が浮き彫りになっています。小中一貫校(教育)を強引に進めるやり方は改めるべきです。 詰め込みと競争の教育より、「30人学級」導入で行き届いた教育こそ 少人数学級は全国45道府県で導入 長野県は30人学級、山形県では33人学級…など、国の基準(40人学級)にとらわれずに、全国で30人学級など独自で少人数学級を実施する自治体が45道府県にまでひろがっています。いま、少人数学級に踏み切っていないのは東京都と香川県だけになっています。 「少人数教育より少人数学級を…」が教師の願い 今年3月、中央教育審議会会長が、国会での質問に「30人学級を中心とした手厚い教育、これが日本に必要であることは申すまでもございません」と述べました。また、中教審で配布された資料のうち「少人数指導」実施校の教師へのアンケート結果で、学級編成人数を引き下げたほうが効果的かとの問いに賛成する回答が小学校81%、中学校86%にのぼっています。現場の教師の評価は「少人数教育より少人数学級」にあることは明らかです。 品川区教育委員会がすすめる小中一貫教育=「詰め込み」と「競争」の教育でなく、「30人学級」の導入で一人ひとりに行き届いた教育こそ必要です。 侵略戦争を正しい戦争と教える 区立中学校で来年度から使用する歴史教科書についてどの教科書を採択するのか注目されていましたが、19日開かれた品川区教育委員会では問題となっている「新しい歴史教科書をつくる会」執筆(扶桑社発行)の教科書は採択しないという仮決定をおこないました。5人の教育委員のうち1人が「つくる会」教科書の採択を主張しました。 日本が行った侵略戦争を美化し「正しい戦争だった」と主張する靖国神社への批判がいま世界中に広がっていますが、「つくる会」歴史教科書はこの靖国神社の主張とうりふたつ。不採択は当然です。 |