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2005年10月9日発行 第501号 |
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在宅サービスセンターの配食 10月1日から、特別養護老人ホームなどの施設利用者は居住費と食事代のいわゆる「ホテルコスト」の負担が必要になりました。これにともない在宅サービスセンターなどのディサービスや配食サービスの利用者も負担が増えました。利用者からは怒りの声が寄せられています。
豊町に住む高井甲之吉さん(81才)は、先月、弁当の配食サービスを受けている中延在宅サービスセンターから、突然、配食サービスを値上げするとの連絡を受けました。配食サービスは現在1回350円ですが、それを10月から550円に値上げ。さらに来年4月から600円にするというものです。 高井さんは現在、「要支援」の認定を受けています。調理が一番たいへんだといいます。そのために在宅サービスセンターからの配食サービスを週2回、学校給食の配食を週1回利用。さらに、ゆたかの家で週2回の昼食会に参加しています。また、毎週土曜日にはヘルパーさんに来てもらい、土曜日の分と日曜日の分を調理してもらっているのです。 年金ぐらしにはたいへんな負担… 年金暮らしの高井さんにとって配食サービスの値上げはたいへんな負担。値上げの連絡にびっくりした高井さんはサービスセンターの説明会に参加、それでも納得できないため9月15日に品川区役所を訪ね上山介護保険課長に直接、値上げしないよう要請しました。
上山課長の説明は、 高井さんは千代田区と荒川区では、事業者に補助金を出して利用者の負担を抑えることを伝えた新聞記事を紹介、「品川区でも実施するように検討してほしい」と訴えました。しかし、この願いは届かず10月1日から値上げされてしまいました。 「利用者に負担にならないよう努力している区があるのに、品川区のやり方はおかしい」――高井さんは今回の値上げに納得していません。そして、配食サービスを2回から1回に減らしその分を惣菜チェーン店で買うことにしました。「おかず2品で500円以内で買える」といいます。 高井さんは、「栄養のことを考えても550円は高すぎる。年金暮らしにとってどんなに負担になるか考えてほしい」と話します。 この配食サービス値上げは道理に合いません。 第一は、食事は身体を維持するために欠かせないことです。区は、「誰でも食事はするのだから」といいますが、お年寄りにとって食事サービスがあるからこそ在宅で療養ができるのです。国民に介護保険料を負担させながら、「あれは保険外、これも保険外…」では保険の意味がありません。 第二は、そもそも600円は高すぎる。区は「食材と調理代で600円になる」と説明しますが、コンビニの弁当は500円程度。品川区役所内の食堂の弁当は500円、一番高い特別定食でも590円です。 食事サービスあってこそ在宅療養できる 千代田区では、利用者負担を上げないために区が200円を負担、事業者自身も220円を負担しています。港区や荒川区でも同様の制度を始めました。 「民間の努力に学べ」というが、この値段に努力の跡は見えません。「健全財政」を誇る品川区ができない理由はありません。 私(みやざき)は、10月5日の決算委員会で配食サービスの負担軽減を強く求めました。 |