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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2006年6月25日発行
第535号

飲み食いに反省ない自民党が、また・・・
海外調査とんでもない!

品川区議会では、自民党が今年度も海外調査を実施しようとしています。自民党は飲食に使った政務調査費の返還を拒否していますが、税金のムダ遣いに反省なしと言わざるを得ません。だいたい、品川区議会の海外調査は区政に役立ったとは言えないのが実態。中止すべきです。


昨年の海外調査報告書。「区議会での活発な議論を期待」と書いてあるが、自民・民主は特別委員会設置での本格議論に反対した。

6月21日、品川区議会の議会運営委員会で、築館武雄委員長(自民)が今年度の海外調査の検討を始めることを提案。次回以降の議運で議論することになりました。海外調査のための予算はすでに740万円組まれています。

  品川区議会の海外調査は、ほとんど役に立っていないのが実態。住民からも批判が集中し、議会でも、当初、共産党だけの反対でしたが生活者ネット、公明党も不参加となりました。しかし、昨年も自民・民主・無所属の会の賛成で実施したのです。

  この不況下、23区では海外調査を中止する議会が多数となっていますが、自民党は「他区がやめても品川区議会は絶対やめない」と海外調査の見直しそのものに反対してきました。

「少子化対策」は海外調査の口実
子育て支援特別委員会設置に自民は反対

品川区議会の海外調査は、自民・民主らが毎年実施。昨年は「少子化対策」名目にひとり70万円の予算でフランクフルト、オスロ等に行きました。少子化対策・子育て支援の調査そのものは重要ですが、海外調査は本当に役立つのか疑問です。

願いは経済支援なのに―子育て世代の願いとかけ離れた「調査報告」

海外調査実施した後、自民・民主から子育て支援の提案はどうだったでしょうか。

  予算議会では自民・民主からは海外調査を踏まえた少子化対策・子育て支援の質問は皆無。議会最終日にようやく提出された「海外調査報告書」では子育ての経済的負担軽減は触れずじまい…。結局、品川区実施のアンケートに示された子育て世代の一番強い「経済的支援」の要望には応えていないのです。

  だいたい自民党から海外調査の提案があった際、品川区のどんな問題を解決するためにその国に行く必要があるのか―肝心な点でまともな議論がなかったのです。問題意識そのものがあいまいなまま、事情の違う外国に行くわけですから、住民の要望・感情とかけ離れた調査になるのは当たり前です。

「少子化対策は国…」と

今年度どんな特別委員会を設置するか―議運での議論の際、日本共産党は「子育て支援特別委員会」を提案しました。

  ところが自民党は「少子化対策は国の仕事」だと共産党の提案に反対したのです。海外調査に行くときは少子化をいいながら、区議会での本格的議論の提案には「国の仕事」だと反対する。自民党の「少子化対策」は海外調査の口実だったのでしょうか。

ジュネーブ市との友好都市15周年 大規模代表団の派遣は疑問

品川区とジュネーブ市が友好都市を締結して今年で15周年。9月にジュネーブ市での記念式典を予定しています。

  品川区は公式と親善で50名もの訪問団の派遣を予定していますが、高橋区長は区議会に対して、区議会議長と各会派の代表(6名)、区議会事務局長の計8名の公式訪問団への参加を要請してきました。ジュネーブ市長からの招待は「区長夫妻と関係者」ですが、高橋区長の判断で議会の各会派代表を含めたのです。

  友好都市との交流は重要です。しかし、だからといって大規模な訪問団の派遣は疑問です。議会からの代表が必要であれば議長だけでも失礼にならないのではないでしょうか。不況下、暮らしがたいへんな時だけに議会も気を引き締めることが必要です。