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2006年8月27日発行 第543号 |
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高橋区長が死亡 浜野助役が職務代理
高橋久二品川区長が、21日(月)午前、胃がんのため入院先のNTT東日本関東病院で死去しました(享年77歳)。品川区は浜野健助役を職務代理者に任命。区選挙管理委員会が職務代理者から死亡通知を受けてから50日以内に区長選挙が実施されることになります。 高橋区長は昭和22年に品川区役所入区、総務部長、助役など歴任。昭和62年4月の選挙で品川区長に当選し、以後5期品川区長を務めてきました。また、昨年5月から23区特別区長会の会長を務めていました。 区選挙管理委員会は、職務代理から区長の死亡通知を受けて選挙管理委員会は区長選挙を10月1日告示、8日投票で実施することを決定しました。 なお、区長選挙と同時に区議会議員の補欠選挙も実施されます。品川区議会議員の定数は現在42で4名の欠員となっています。品川区議会の議員定数は、来年の選挙から現行42から40に変更されますが、今回の補欠選挙は現行定数に基づいて実施されます。 大規模開発を優先し、福祉は後退…悪政を先取りした高橋区政 5期19年以上にわたった高橋区政は、自民、公明、民主、社民など日本共産党以外の「オール与党」によって支えられてきました。品川区のホームページでは健全財政や新しい施策などを高橋区長の「功績」として自画自賛しています。しかし、区民にとってどうだったのでしょうか。 高橋区政の特徴の第一は、大型開発を最優先させ、福祉を後退させてきたことです。 国の「都市再生緊急整備地域」に指定された大崎駅周辺は、ニューシティ、ゲートシティ、オーバルコートなどの再開発にすでに200億円近い税金を投入してきましたがさらに開発を拡大。今年度も114億円も税金を投入しました。その額は一般会計予算の8・5%にも及んでいます。高橋区長はかつて「日本一の規模の再開発」と自慢していました。 ところが、大規模開発計画は大井町駅周辺にも拡大。JRアパート地域の再開発に乗り出そうとしています。 一方で、福祉は大きく後退。「官から民」はJR西日本の事故や耐震強度の偽装など大問題になっているのに、今年度は公園や道路の補修にあたってきた3ヶ所の土木事務所を廃止して外部委託。小中学校の給食調理業務をあらたに10校外部委託など区の仕事を次々と民間企業に丸投げ、学童保育クラブは昨年度で全廃しました。 職員削減は昭和58年以降1600名を超えました。「健全財政」は福祉の後退と職員削減でつくられたものです。 第二は「新しい施策」とは小泉構造改革の悪政を先取りしてきたことです。 例えば、学校選択制の導入と「小中一貫教育」の実施は区内の学校と子どもたちに過酷な競争を強いています。学校選択で、今年度は八潮南中学校が入学者ゼロとなり統廃合されることになりました。他の学校にも心配が広がっています。 また、「小中一貫教育」は5年生から習熟度によりクラスを分ける授業を導入しています。理解できなければ下の学年の子どもたちと一緒に勉強する…まさに競争主義教育を持ち込む教育基本法改悪の先取りです。 今後実施される区長選挙では高橋区政に対する評価が問われることになります。 |