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みやざき克俊 みやざき克俊ニュース 2006年12月10日発行
第555号

自民党区議団ついに飲食費を返還
オンブズマン、住民世論が追い詰めた

自民党品川区議団が政務調査費を飲食費や遊興費に充てていたことが大問題になりましたが、自民党は飲食に充てた769万円と延滞金合わせて1127万円を区に返還していたことを5日の新聞各紙、テレビがいっせいに報道しました。27日には高裁での判決を控えていました。


自民党品川区議団が会議・研究を名目に頻繁に利用していたカラオケスナック (大井1丁目)

自民党区議団が区に返還したのは、01年度と02年度の政務調査費から「会議費」と「研究費」として飲食に支出していた351件769万円。延滞金を合わせて1127万円となりました。利用していた飲食店は、しゃぶしゃぶ33店、うなぎ・ふぐ店23店、すし店23店など。カラオケ店や屋形船までありました。

自民党区議団は、区民オンブズマンの会が飲食分の返還を求めて訴えていた裁判で、4月、東京地裁から飲食に充てた769万円の返還を命じられたものの、この判決を受け入れず東京高裁に控訴。飲食への支出の正当性を主張していました。しかし、今月27日に予定されていた東京高裁での判決を目前にして、突然、自民党区議団が返還したのです。

政務調査費の領収書つき全面公開は日本共産党の提案で実現。

4月、東京地裁判決で飲食に使った769万円の返還命令を受けたにもかかわらず、自民党区議団は判決を拒否、居直りました。テレビでは、細かいことは言うなとの自民党区議団幹事長の発言が放映されました。自民党の姿勢を変えさせ、返還させたのは大きな勝利です。

第一は、区民オンブズマンの会の綿密な調査と裁判での勝利判決です。02年の第1次裁判では自民党が飲食・遊興費の一部を返還したため判決は「原告の請求棄却」。自民党が不利な判決を受けることはありませんでした。しかし、第2次裁判では原告が全面勝利しました。

第二は、区民の怒り・世論の力です。マスコミ報道も大きな役割を果たしました。

第三は、政務調査費の使途を領収書つきで全面公開したこと。日本共産党が提案し全国に先駆けて実施したものです。政調費の全面公開が力になりました。

<お知らせ>

品川区議会が全会一致で政務調査費での飲食を全面禁止に。

次週のニュースで詳しくお知らせします。

税金のムダづかいを反省するなら
自民党は海外調査もやめるべきです。

自民党区議団が税金のムダ遣いを反省するのなら「海外調査」もやめるべきです。自民党は民主、公明らとともに来年度予算に海外調査予算を組むよう区長に要求しています。

自民党は、昨年も「少子化対策」調査を名目に民主党と一緒に海外調査に行きました。予算は700万円。ところが、予算委員会の審議で少子化対策の提案はひとつもなし。しかも、わが党の「子育て支援特別委員会」設置の提案に自民党は民主党とともに反対しました。予算審議で提案なし、議論の場にも反対とは、自民党の「少子化対策」は口実だったのでしょうか。