こんな理屈通るのでしょうか
運動会の廃止
子どもの利益考慮?
日本共産党区議団 東五反田保育園調査
品川区では「保育園の運動会廃止」をめぐって大問題となっています。十一月議会では中延保育園父母の会が請願を提出、読売、毎日新聞が相次いで報道しました。こんな中で十月十二日、私は党議員団(南・菊地・上山議員)と共にいの一番に運動会を廃止した東五反田保育園を訪ね実情を調査してきました。
八七%が運動会の復活願う
職員削減のしわ寄せ・・・
品川区の保育園では運動会や親子遠足などの行事の見直しが相次いでいます。とりわけ運動会は切実。「子どもが一番楽しみにしているのになぜ廃止するのか」との声が広がり請願まで出されました。請願審査で保育課長は「最近保育時間が長くなっており、子どもは疲労している。運動会の中止は乳幼児の最善の利益を考えてのことだ」答弁しています。
東五反田保育園の訪問は現場ではどのように考えているのか、直接聞くために出向きました。
園長は「(運動会で)親が休めない子がいるとかわいそうだから」と運動会廃止の理由を述べました。園長は「運動会に変えて運動会ごっこの名で平日におこなっている」とのこと。
私(沢田)は「私も二人の子どもが保育園で世話になったが、子どもはお泊り保育、運動会が一番の楽しみだった。参加できないこともあったが、親同士共同してやってきた。運動会や行事の縮小・廃止はおかしい」と反論しました。「親の了解を得たのでしょうか」との質問に、副園長は「保護者会で十分に説明し理解を得ている」と説明。
私は「昨年、父母の会のアンケートで八七%の方が運動会の実施を望んでいる」資料を示し、父母の了解は得ていないことは確かではないか」と反論しました。園長は「多数の親が運動会の実施を望んでいることは事実だが、親が参加できない子どものことを思い廃止した」とのべました。
品川区は四年間に一四〇名の保育園職員を削減した上、延長・夜間保育や病後時保育、年末保育など事業を拡大、今回の行事の廃止・縮小はそのしわ寄せを子どもたちに押し付けたのが実態だと思います。
高橋区長は、今年の施政方針演説で「子育て支援」の前進を誇ってきましたが、子どもや親の願うお泊り保育、運動会、親子遠足など次々に廃止してどうして子育て支援といえるのでしょうか。
おこなって欲しい行事(複数回答) |
運動会 |
お楽しみ会 |
年末子ども会 |
就学祝う会 |
芋掘り遠足 |
47人 |
31人 |
30人 |
29人 |
29人 |
H11.12.東五反田保育園父母会調査より |
|