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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2000年10月29日発行
第899号


23区で一番高い介護保険料
保険料下げられます
低く見積もっても月額150円は引き下げ可能

 「介護保険料は下げられる」…私(沢田)十月五日の決算委員会の中で二三区で一番高い介護保険料問題を取り上げました。水増しされた事業費を実態に見合って再算定すれば、少なく見積もっても六五歳以上の方の保険料を月額一五〇円以上引き下げできることが明らかになりました。

療養型病床群
五五〇床の見込が一五九床
十七億円が未執行になる?

 品川の年間介護保険事業費は一二二億円、月あたり約十億円になりますが、実態は七月で見ると六億六一六三万円、予算の六六%しか利用されていません。
 私は「このままでは来年三月末には三十六億円前後の剰余金が出る。区としてどのように考えているのか」と質問。新美高齢者部長は「剰余金が出れば三年間は積み立てることになる」と答えました。
 私は「事業費を水増ししたことが東京一高い保険料の原因だ。剰余金が出たということはとり過ぎたのだから保険料を引き下げ、低所得者の利用料を三%にするなど区民に還元すべきだ」と主張しました。
 事業費の水増しの典型が療養型病床群(いわゆる老人病院)の見込です。東京都は医療から介護に移るベット数を三十%と設定、多く区のが見直しを行い保険料を引き下げました。ところが品川区は移行を一〇〇%、五五〇床として予算化、七月の実態は一五九床と執行率はわずか二九%、このままいけば年間では十七億円も未執行となる見込です。
 党議員団は療養型病床実態に合わせて計算すれば保険料は来年以降五五〇床一〇〇%利用されたとしても月額一五〇円の保険料引き下げが可能だ、と見直しを要求、新美部長は「問題はない」とかたくなに拒否してきました。

介護報酬の支払い(実績)

4月 5月 6月 7月 8月
4.82億円 6.17億円 6.64億円 6.62億円 6.56億円
*毎月の事業予算は約10億円

電話は鳴りっぱなし
一週間に四〇〇件の苦情が

 私の質問で「介護保険料納入通知書を発行した七月二五日直後から、電話は一週間、鳴りぱなし。合計で四〇〇件ぐらいになる」事が明らかになりました。新美部長「通知をして一%弱の電話は当然のこと」と居直りました。
 高い保険料と利用料に区民が不安や疑問が広がっているのに、介護保険の責任者が「一%弱」。この感覚こそ問題だと思うのですが…。