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カラオケしないと200円 有料
「出会いの湯のやり方おかしい」の声
「区の出会いの湯が、カラオケをうたわないと200円取られるようになった。好きでもないカラオケを強制するのはおかしい」…との苦情を受けました。私と宮崎議員は4日、品川区の野田口高齢事業課長に状況を聞きました。
大田区など城南3区と比べても品川は遅れています。
課長は「4月1日から、『出会いの湯』のあり方を見直した。カラオケ、健康体操など『お楽しみプログラム』を毎週実施とした。プログラム参加者は入浴を無料とするが、それ以外は200円(浴場協会の事業)を払ってもらうことなる」「この事業の目的は低所得者対策ではなく、事業を通じて健康、生きがいづくりに役立てることをめざしたもので、本来の目的に合わせた」とのべました。
今年4月以前は『お楽しみプログラム』は隔週で実施、プログラムに参加しなくても、入浴は無料となっていました。
この制度の前身である入浴券支給事業は65歳以上の1人暮らしの方に年57枚の券を支給、都合に合わせていつでも入浴することができました。改定のたびに使いづらくなっています。
下の表をごらん下さい。城南四区と比べても品川区の入浴事業は問題が多いと思います。
近隣区の無料入浴サービス
近隣区の無料入浴サービス |
品川区 |
@毎週木曜日カラオケ、健康体操に出ることを条件に無料 |
目黒区 |
@「いきいき入浴」毎月第1、3、4日曜日2〜4時まで無料 |
大田区 |
@65歳以上の1人暮らし、入浴券年50枚支給、
A奇数月15日65歳以上無料 |
世田谷区 |
@65歳以上の1人暮らし、入浴券年60枚支給、
A第1、3日曜敬老入浴デー無料 |
今回の「改訂」の背景には「経済的給付(入浴券支給)は時代遅れ」「高齢者は金持ちであり入浴券は不要」との考えがあります。しかし、品川区の国民年金の平均受給額は5万2千円。医療や年金、介護保険など社会保障の負担増、高齢者の生活状況は厳しくなる一方です。
私は、浴場でカラオケ、健康体操をおこなうことは意義あることだと思います。しかし、カラオケなどを強制し、入浴サービスはやめるべきだと思います。
しながわ出会いの湯(入浴券支給事業)推移
●1974年、入浴券支給事業(65歳以上の単身・1人年57枚)開始。
●1995年、公衆浴場の脱衣場でカラオケなど「お楽しみプログラム」と入浴券支給事業を合体「品川出会いの湯事業」のモデル実施。
●2000年4月、プログラム参加者のみ入浴無料 |