日本共産党品川区議団TOPへ         「沢田英次区議会報告」目次へ

沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2001年10月7日発行
第940号


希望者が殺到しているのに
区営住宅なぜつくらない
10月2日決算委員会で質問
 「私の相談で一番多いのが公営住宅の入居相談だ。区営住宅をつくるべきだ」…10月2日の決算委員会で私(沢田)は質問しました。区側は「都から都営住宅の移管を受ける。区営住宅をつくる計画はない」の冷たい答弁でした。

ゲートシティへの補助金で450戸の都営住宅が可能

 下の表をご覧下さい。大不況のもと、都営住宅入居希望が殺到しています。区側の答弁は「品川区は中堅ファミリー層のための区民住宅に力を入れている。区営住宅は都からの移管を考えているが、建設は考えていない」としています。

都営住宅募集と倍率応募数/募集数)

2000年5月

2000年7月

2000年10月

2000年11月

2001年5月

倍率

31

49.6

33

78.4

50.1

 私は「区民住宅の建設はもちろん大事だが、リストラ、倒産で行き場のない人が激増している。低所得者でも入れる公営住宅建設は緊急課題だ」と反論。山室住宅指導部長は「都も新規都営住宅はつくらない、ことを決めている。区内には3,600戸の都営住宅もあり有効活用が大事であり新規にはつくらない」と答弁。
 私は「ゲートシティに111億円の税金を投入しビルを作ったが、これは都営住宅450戸分に当たる。大企業のビルより、区営住宅こそ作ることを求めました。

どう思いますか
高橋区長のこの言葉
区民住宅は金利5%で運用するのと同じ…

 高橋区長は雑誌「遊育」7月23日号「高橋久二・区長に聞く」で左記のように述べています。
 「区民住宅」は子育て世代の住宅難解消のために設けた制度です。毎年家賃を3%づつ上げて20年後には民間並家賃にする制度。本来なら十数万円もする高い区民住宅家賃を補助、負担を軽減すべきなのに儲けの対象に…これでは「区役所は不動産屋になったのか」の声がでるのも当然です。
 区営住宅建設をかたくなに拒否する背景に「財政の持ち出しが多く儲からない」の考えがあることは間違いありません。
 皆さんは区長のこの発言を、どのように思いますか。

「遊育」7月号「高橋久二・区長に聞く」より

 品川区は、おかげさまで健全財政を維持しています。だからといって、お金をただ貯めておくだけでは意味がありません。活用しなければなりません。活用するためのプランとしてでてきたのが、区民住宅でした。区民住宅は賃貸住宅なので家賃が入ります。滞納のリスクもありますが、それほど大きくはありません。低金利時代ですが、区民住宅は金利5%で運用するのと同じようなものなのです。