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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2001年12月9日発行
第949号


中央環状新宿線・品川線を視察
1mの工事費が1億円
料金700円を800円、値上げも検討
 先月27日、建設委員会は現在工事中の首都高速中央環状新宿線と計画策定中の同品川線のルートを視察しました。新宿線は環状6号線にそって板橋区熊野町から目黒区青葉台の約11km。総額1兆2,000億円の巨費を投入。今の時期にこのような公共事業の推進が正しい選択か考えさせられました。

皆さんはいかがお考えですか
  大規模計画が利用者負担増大


中央環状高速新宿線の下り線トンネル


 新宿線は90年の着工以来、現在は用地買収86%、工事で18%が完成しています。地下40mに管径13m、世界で5番目に大きいトンネルを推進工法で作っています。写真は西新宿トンネルの建設現場です。施主の首都高速道路公団は「騒音はなし、地盤沈下は0〜2mmで問題はない」としています。
 総事業費1兆2千億円は1mあたり1億円という計算になります。公団の話では「平成14年に首都高速の料金を700円から800円への値上げも検討している」と述べています。大規模な道路計画をすすめ、その負担は利用者にしわ寄せ、国の段階では高速道路の見直しがおこなわれているのにどうも納得いきません。

マンションの高さで排ガス放出
4ヶ所の換気

 中央環状品川線は青葉台から八潮まで9・4q、総事業費5,000億円の見込みです。膨大な事業費のほかに目黒川下の軟弱地盤を通ることによる近隣建物への影響。また沿道大井北、南品川、西五反田7丁目、中目黒など4ヶ所の高さ30mにおよぶ換気所が近隣マンションなどにおよぼす公害の問題が心配されます。
 たしかに、環状高速道路による渋滞解消の期待も分かりますが、膨大な財政の投入、高速道完成による車の増大と環境悪化、工事に伴う建物への影響などが心配されます。中央環状高速道路にもう一つ納得がいきません。皆さんはいかがお考えでしょうか。