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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2002年4月28日発行
第968号


アルゼンチン債購入は税金を使ってない!
外から批判されるものではない
高橋区長のこの発言どう思いますか。
 「事業団に区から支出された金を事業団は使ったのであり、直接税金を使ったことにはならない。どう使うかは財団内の運営方法の問題であり、外から批判されるものではない」…これは朝日新聞が4月19日号で報じアルゼンチン債購入問題で高橋区長の発言です。みなさんはこの発言どのように思いますか。

基本財産5億円のうち4億7千万円は税金を投入しています

 この記事の前日、品川文化振興事業団の評議委員会が開かれ、高橋理事長は辞任を表明しました。朝日新聞は辞任を受けて高橋区長にインタービューをおこなったものです。
 アルゼンチン国債1億6千万円も紙くずの危機に直面させながら「区民の税金ではない」とよく言えたものだと思います。
 同事業団の設立時、区は基本財産5億円のうち4億7千万円の税金を投入。しかも毎年9億円の運営費のうち5億円を補助金、委託金として税金から投入しています。しかもアルゼンチン債の1億円は、基本財産(昨年8月に基本財産から運用財産に変更)で購入しています。以上の経過からして事業団の資産は区民の財産そのものであることは疑いのない事実です。
 「外から批判されるものではない」とはよくいったものです。

今後、格付けBBB債も買う
  今回の反省があるのでしょうか

 同日の評議委員会で「資産管理要綱」を決定しましたが「債券購入は投資適格水準のトリプルB以上とする」ことを定めています。トリプルB債について、格付け会社S&P社によると「トリプルBは債務履行能力は十分あるが、上位格付けに比べ債務能力低下する可能性がより強い」としています。
 私は外国債を買うこと自体問題だ、と思います。高橋区長は「低格付債を買うことは問題ない」との発言を繰り返してきましたが、今回の事態に対する反省がないとしか思えません。