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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2002年5月19日発行
第971号


公明党 鶴尚議員から公開質問状への回答
実態は「回答不能」
区民の前で議論できないのは残念です

 14日、鶴議員より公開質問状に対する回答(10日付)がで届きました。その内容は、党議員団が求めた6項目の質問には全く答えず、事実経過をのべたのみ。鶴氏は、総括質問で私を名指しで「言葉を極めた不適切な批判」「不穏当な発言や確証のない発言」と中傷しながら、その根拠をなにも示すことはできませんでした。

「ホームレスになればいい」と言われたNさんに会うことも拒否?

 アルゼンチン債問題で、鶴氏は、私がアルゼンチン債を決算書で外国債と書かずに国債と書いたことなどをあげ「まるで本当のことをいわない。うそを言っている」との指摘したことに対し、鶴氏は「少なくても区がウソを言っていることはない」と発言。公開質問では「その理由はなにか」との質問に対し何の根拠も示すことができませんでした。

 もう1つ、私が「Nさんが生活保護を申請した際、ホームレスになればいい、と職員に言われた」ことを紹介し改善を求めたことに対し、鶴氏は小沼福祉部長の「そのようなことはございません」との答弁を鵜呑みにし「不謹慎な職員がいないということがよくわかりました」発言。沢田があたかもウソをついたかのように断定した問題です。公開質問では、「Nさんは証言してもいい、と述べており、沢田立会いのもとでNさんに会うこと」を求めましたが、これも、回答していません。

 鶴氏は最後で、他党議員の質問を質すことは「議会制民主主義の観点からなんら制限を受けない」と強弁しています。しかし、事実関係も確かめずに、理事者答弁を絶対視することが許されるなら、公正な議論を望むべくもありません。

共産党の取り組みで改善
鶴氏、学校雨漏り問題でも…

 3年前、党議員団が学校の施設、雨漏り問題の改善を求めた際、鶴氏は、教育委員会に質問。「大ウソが明らかに、教育長が明言、問題ありは1件もない」と公明新聞に書き立てました。しかしその後、区内の男女共用トイレはすべて一掃、当時問題となった冨士見台中学校をはじめ学校での雨漏り対策も大幅に進んだのです。共産党の努力こそが、子どもと親の願いに答えたものでした。

 鶴氏は、理事者となれ合い質問をおこない、わが党議員を中傷することを繰り返してきましたが、それは区民の願いに背き、悪政推進に手を貸すものといえないでしょうか。

 なお、公開質問状に関する資料は党区議団のホームページに全文掲載しています。ぜひご覧ください

鶴氏の公開質問状に対する回答(要旨)

 去る3月22日の品川区議会予算特別委員会総括質問において、私が言及した要点の1つは、貴団団長である沢田英次氏が「アルゼンチン債購入問題」をめぐる代表質問の再質問の中で指摘された.「(財団法人品川文化振興事業団の)理事会にまるで本当のことを言わない。うそを言っている。こんなやり方が今回の事態を招いた。庶務規程もそうですけれども、寄付行為、会社の定款に当たる問題でも、でたらめばかりやっているというのが私の印象です」という発言(中略)
 私はその「批判が当たるのか、否かを含め、文化振興事業団のアルゼンチン国債をはじめ、外債購入の事実経過、財産運営上の問題点、今後の是正課題など、調査結果に基づいて区民の皆さんにわかりやすい説明」をまず、求めたものでありました。(中略)
 私が言及した沢田氏の発言をめぐる2つ目の要点は、3月12日の予算特別委員会の民生費審査の際、沢田氏が「生活保護費との関連で、ホームレスの問題について」質問された中で「相談があった2つの事例を紹介したい」として、紹介された事例について、事実か否か、の確認を理事者に求めたものであります。
 1つの事例について、沢田氏は、「先日、74歳の昔、水道屋をやっていた人が視力が衰えて仕事に就けないというので、生活福祉課の方に行ったんですよね。そうしたら、『あなたはまだ働けるはずだ』と言われて、『いや、とても働けないんです。眼鏡をかけて0・1ですから視力障害のところに入っているわけです。今、生活保護をかけてもらえなければ、私はホームレスになるしかありません』と言ったら、『どうぞ、ホームレスになればいいじゃないですか』と言われたんです。(ここで「そんなことを言うはずがない」と呼ぶ者あり)―いや、本当だから、私は心配なんですね。売り言葉に買い言葉があるかどうか、私はその現場にいませんけど、ホームレスになるならなりなさいと言われたそうです」と発言しました。(中略)
 予算特別委員会で、総括質問を行なう機会を与えられた委員(議員)が、重大な関心を持った案件について、理事者に質すことは、議会人の1人として”当然のことであり、理事者の答弁を踏まえ、自らの信念や主義主張に基づき、「自戒の念」を込めて「言論の自由は尊重され言論の暴力は許さない社会をつくることの大切さを、今、私は噛み締めています」などと、”所感”を述べることも、議会制民主主義の観点からも何ら制限を受けるものではありません。
 私が重大な関心を持った1つである上記に記載した議会にける沢田氏の発言に関して、総括質問において、そのことが、事実か否かの確認を求めたことは、貴団が常用する言葉をお借りすれば、何ら「不当性」などはなく、「なぜ、”公開質問状”なのか」理解に苦しむところであります。(以下略)