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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2002年5月26日発行
第972号


臨海部広域斎場6月に着工
完成は16年1月に早まる
火葬炉は8基、式場は4室

 臨海部広域斎場(公営斎場)の建設が来月からいよいよ始まります。完成は当初、16年4月の予定が同年1月に早まる見込みとなりました。地域の運動が契機となっただけに、待ち望まれます。

課題は安い利用料と
シャトルバスの運行

 5年前に広域斎場建設を5区で合意して以来、都との用地払い下げ交渉、臨海部広域斎場組合の設立、基本・実施計画の策定などをおこなってきました。2月5日には用地取得(42・9億円)、4月には工事契約(52億円)を締結。6月上旬に着工する見込みとなりました。

 今年秋までに、管理運営のつめをおこないますが、とくに2つの問題があると思います。

 1つは利用料の問題です。地方の公営斎場では、市民は無料のところが少なくありません。都営瑞江葬儀所の火葬料は、4800円、府中市民聖苑は無料となっています。桐ヶ谷の東京博善kkは48300円〜177000円にもなっています。無料もしくは低料金にするようがんばりたいと思います。

 もう1つは、交通アクセスの問題です。計画地は大井埠頭であり、交通機関はモノレールの流通センター駅(徒歩8分)。あらためて斎場と大井町駅を結ぶシャトルバスなどアクセスの整備が不可欠だと思います。

町会、環境守る会の長年の運動が、広域斎場建設の原動力に

 町会や桐ヶ谷地域の環境を守る会の10年来の地元の運動が公営火葬場建設の原動力となりました。下の表はこれまでの運動の経緯を示したものです。

広域斎場建設と地域の運動

1992年4月6日 桐ヶ谷地域の環境守る会結成、東京博善kk葬祭場計画に3町会が反対集会、6月3日計画中止
1992年7月3日 桐ヶ谷地域の葬祭施設集中是正を求める請願書を5町会が提出、9月、全会一致採択
1992年10月2日 品川区議会は都知事宛の「葬祭場を併設した火葬場建設に関する意見書」を全会一致採択
1993年6月8日 環境守る会の要求を受けて「葬祭場の設置にかかわる環境指導要綱]を創設
1993年7月3日 スペース品川・葬祭施設集中反対の住民集会(桐ヶ谷公園)とパレード、160人が参加
1993年11月12日 予算委員会の沢田質問に対し高橋区長は「都内に火葬場を作るように区長会に持ち上げる」と答弁
1997年8月18日 品川、大田、目黒区、世田谷、港5区の区長が火葬場を共同設置することで合意