日本共産党品川区議団TOPへ         「沢田英次区議会報告」目次へ

沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2002年11月24日発行
第997号


住基ネット個人情報保護条例制定
画期的!問題があればネット切断
共産党の準備、取り組みが議会をリード

 去る10月17日に終了した第3回定例会最終日に「品川区住民基本台帳ネットワークシステムに係わる個人情報に関する条例(以下住基ネット条例)が全会一致で決定されました。
 各会派とも積極的に取り組みましたが、とりわけ共産党の事前の準備が光り、議会をリードしました。

党議員団の条例修正・意見書提 案が各党協議の1つの土台に

 共産党区議団は、8月9日に議員団のホームページに「住基ネット個人情報の保護条例案」を議案提案することを表明しました。その11日後の総務委員会などで、区は「区長提案により条例を提出したい」と報告、急進展しました。党議員団は「区の条例案は不正使用があった場合ネットの切断を盛り込んでおり評価できる。
 党議員団としてよりよい制度とするために(1)目的で個人情報を基本的人権と位置付ける。(2)個人がプライバシーの漏えいの恐れがある場合、切断を求める権利、などを盛り込んだ条例修正案を提案することとしました。
 総務委員会では異例の3日間を審議に当て、徹底審議。修正案に対して自民党からも付帯決議案が出され、各党調整の結果全会一致で決定しました。一方、党議員団は区で条例を作っても、プライバシー侵害は避けられない、として国に向けて「住基ネット中止を求める意見書」案を提出。自民党からも意見書案が出され、調整のうえ、個人情報保護に関する法整備促進を求めた内容の意見書を全会一致で決定しました。
 いずれも各党間で一致を大事にしたため、党議員団の主張が100%盛り込まれたわけではありませんが、不安が広がっている住基ネットに対し区としてできる改善はおこなったと確信します。
 なお、住基ネット条例は施行されていますが、区に確かめたところ今のところプライバシー侵害などの問題はないようです。