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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2003年6月15日発行
第1021号


文教委員会…「学力テスト公開」審議
平均点でなく正答率を公表
思わぬ反対の声に区教委動揺?

「荒川区とコンセプトが違う。平均点は公表しないが、正答率など何らかの情報は公表したい」。6月10日の文教委員会は、父母や学校関係者の間「学校の序列化が進むのでは」など不安を拡大している学力テストの公開問題を審議しました。

小学校の学力定着のため、というが、なぜ成績公開かは不明

 問題の学力テストは、今年4月10日、区立中学校1年生1400名を対象に国語、数学の2教科を実施したもの。5月7日の朝日新聞は1面トップで「品川区学校別の成績を公表。中一、出身小ごとも」の見出しで、学校ごとに平均点一覧を出し、ホームページで公開。出身小学校ごとにも明らかにする、としています。
古川教育次長は「学力テストは、小学校で基礎的な学力がつかないまま中学校に入学している現状改善のためにおこなったもの。マスコミはテスト結果をすべて公表するかのようにいっているが誤解だ」、若月教育長は「平均点は公開しないが、正答率など何らかの公表を考えたい」と発言がありました。 本当でしょうか!

*正答率とは、受験者全体に対する正解者の割合(%)を示したもの。

「新聞は取材せずに書いた」

私は「5月7日の朝日新聞は『学力テストの学校ごと、出身小学校ごとも』の見出しで学校ごとに平均点を公表する、としている。記事が間違っているのか、テスト結果の公開が父母などの間で不安、抗議の声が予想以上に大きく方向転換したのか」と質問。
若月教育長は「4月21日の外部評価者委員会の委嘱会で『学力テストが話題になったが、私は公表をするとか、しないとは言っていない。朝日の記者がいるとは思わなかった。他のマスコミからの取材も一切受けていない」と答えました。
それにしても朝日の記事は、教育長自身のコメントが書かれています。マスコミ各紙が取材もせずに記事を書いたとはとても思えません。思わぬ反対や反対や不安のの声に動揺。「平均点は公開しないが、正答率を公表」の発言になったものと思われます。
私は「中学、出身小学校別に平均点を公表すれば、点数を取ることだけが教育の目標となる。『僕の学校はできない学校』などと子どもの心を傷をつける。1960年代の学力テストをほうふつさせるものだ。学校ごとの成績を不特定多数に公表することは慎重にして欲しい」と意見を述べました。