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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2003年7月20日発行
第1026号


子育て支援に逆行
学童保育の廃止方針
なぜ、1747人の「居場所」を奪う!

 「学童保育クラブをスマイルスクールに移行したい」…6月30日、厚生委員会で辻田稔児童課長は、学童保育クラブ(以下、学童保育)廃止の方針を明らかにしました。第3次長期計画のトップに「子育ての楽しさひろげる品川プラン」を掲げるなど子育て支援を掲げているのに、なぜ学童保育の廃止なのでしょうか。

学童保育は子どもの居場所
スマイルスクールと役割が違います

 学童保育は、共働きや一人親家庭の小学校1〜3年生を対象に日中親のいない子どもに家庭や親の代わりになり、生活と安全を保障する施設。子どもと働く親にとって欠かせないものとなっています。現在、区内には38施設1747人が通っています。

 一方、スマイルスクールは全児童を対象に放課後学習や遊び、スポーツなどを提供する制度、現在4校で実施、区は今後全小学校に拡大する方針です。

 辻田課長は、「育成室は設けるが専用でなくてもよい。職員は専任ではつけない。おやつや連絡帳は考えていない」と答弁しました。課長は「学童クラブをなくすわけではない」といいますがこれでは、学童保育の廃止そのものではないでしょうか。

 もちろん、スマイルスクールも大事な制度であり充実が求められます。しかし日々の参加は全児童の22%にとどまっています。親が勤めに出る学童保育の子どもは、否応なく通わなければなりません。参加してもしなくてもいい、スマイルスクールとはその性格や役割が違うものです。

自民党
親と子の願いを奪いながら、海外視察は積極推進

 学童保育をスマイルスクールに移行する問題は自民党が一貫して議会で取り上げてきました。その自民党が、今年も一議員70万円、総額700万円の予算で海外(調査)視察の実施を決めました。子どもや親たちの願いは無残に切り捨てながら、自分たちの視察は最優先する、こんな手前勝手なことがあるでしょうか。